スバル(SUBARUは)11月18日、新型「SUBARU BRZ(米国仕様車)」を世界初公開した。
「BRZ」は、2012年に初代モデルが発売され、「低重心」「軽量」「コンパクト」という特長を持つ水平対向エンジンを低い位置に搭載した、FRレイアウト(*1)のピュアスポーツカー。その新型モデルは、トヨタ自動車との業務提携で掲げる「もっといいクルマづくりの追求」の取り組みを通じて共同開発され、走りの愉しさを更に充実させるとともに、ユーザーのカーライフに安心感をもたらす新たな価値を加え、誰もが愉しめるモデルとして、大幅な進化を遂げていると云う。
*1:フロントにエンジンを搭載した後輪駆動方式。
[新型BRZ(米国仕様車)の主な特徴]
■走行性能
<動力性能>
・初代モデルから排気量を拡大した、新型2.4L水平対向4気筒エンジンを搭載。徹底した吸排気性能の強化とフリクション低減によって、トルクを15%向上。
・AT搭載車では、SPORTモードの制御が進化。クルマがスポーツ走行中と判断した際には、ドライバーの意思や操作に応じて、最適なシフト操作を自動的に行う。
<ハンドリング>
・スバルグローバルプラットフォームの開発から得たノウハウを取り入れ、さらにインナーフレーム構造や構造用接着剤などを採用し、ボディを再構築。初代モデルに対しフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%と大幅向上させている。
・ルーフ、フード、フロントフェンダーの素材に軽量なアルミを採用。エンジン出力や安全性の向上に伴う重量増を抑制すると同時に、前後左右重量の適正化やさらなる低重心化を実現した。
・18インチアルミホイール装着車には、215/40R18 ミシュラン パイロットスポーツ(*2)4タイヤを装備。
■デザイン
<エクステリア>
・より低く、よりワイドに設置されたヘキサゴングリルによって低重心を主張。また、グリルから後方へ連なる芯の通った造形で、体幹の力強さを表現。
・絞り込んだキャビンと力強く張り出したフェンダーのダイナミックな抑揚により、スポーツカーらしさを演出。
・サイドシルスポイラーやフロントフェンダー後方に配したエアアウトレットなど、デザインにアクセントをもたらすだけでなく、機能性を持ち合わせた空力アイテムを多数採用。
<インテリア>
・シンプルな水平基調のインストルメントパネルや低く設置したメーターバイザーにより、広い視界を確保。
・7インチTFT液晶パネルとセグメント液晶パネルを組み合わせたデジタルメーターを採用。必要な情報をわかりやすく表示。
・高いホールド性とフィット感をもたらすスポーツシートが、疲れにくく運転に集中できる環境を作り出すとともに、クルマの挙動をドライバーへ伝達。
・Apple CarPlay、Android Autoに対応した8インチSUBARU STARLINKマルチメディアインフォテインメントシステムを採用し、スマートフォンのような、直感的な使い勝手と操作感を実現。
■安全性能
<運転支援システムと衝突安全性能>
・運転支援システム「アイサイト」をAT車に標準装備。プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールが、安心で快適な移動をサポート。
・高張力鋼板の採用拡大などでボディを強化するとともに、各種エアバッグをはじめとする乗員保護システムを強化することで、衝突安全性能を向上。
<テレマティクスサービス>
・コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK Safety and Security」を採用。万一の事態に備えた「つながる安全」を提供する。
[主な諸元(開発目標値)]
■(YouTube)新型SUBARU BRZ ワールドプレミア映像:https://youtu.be/VOX36qqhfjI