スバル(SUBARU)は、北米専用車となる「Outback Wilderness(アウトバック・ウィルダネス)」を、米国で3月30日(現地時間)に発表した。
「アウトバック」は、乗用車とSUVの長所を融合させたスバルのフラッグシップクロスオーバーSUVモデル。2019年に北米市場に投入された現行モデルは、歴代モデルを通じて磨き続けてきた、安心感や快適性、積載性、質感の高い内装といった本質的価値に、最新の技術を組み合わせ、さらなる進化が遂げられたと云う。
スバルは、今回初公開された「アウトバック・ウィルダネス」で、その本質的価値はそのままに、アウトドアシーンで頼れる走破性と機能性をさらに強化。タフでラギッド(註:「無骨」等の意)なキャラクターに磨きをかけ、新たな価値を提案するクルマとして北米市場に導入するとしている。
アウトバック・ウィルダネスは、パワーユニットに2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジンを標準装備。組み合わせるリニアトロニック(*1)は、標準モデルに対し極低速時のトラクション性能を強化されている。
また、高剛性ボディにバンプストローク量の大きい専用サスペンションを組み合わせ、日常での快適性を維持しつつ、未舗装路での衝撃吸収や路面追従性も向上。さらに、オールテレーンタイヤの装着で、登坂路等での走破性を強化した。
加えて、路面との接触に対する安心感を高めるため、最低地上高を標準モデルの8.7インチから9.5インチまで高めると共に、悪路走行を支援するX-MODEも、DEEP SNOW/MUDモードの対応速度域を広げることで、実用性を向上させている。
外装デザインは、アクティブな気持ちを呼び起こさせると共に、車体を保護する役割も兼ね備えたフロント、リヤのバンパーをはじめ、数々の専用アイテムが随所にあしらわれている他、積載力を向上させたルーフレールや、左右両方に装着した牽引フックなど、アクティブシーンでの実用性を高める専用装備も採用。これら機能性を併せ持つ外装部分には、アナダイズドイエローのアクセントカラーが配置されている。
また、内装デザインも同色をアクセントに、ブラックとグレーのダークトーンで全体をコーディネート。防水性を備えたシート表皮/後席シートバックなども採用し、アウトドアでも気兼ねなく使える機能性が表現されている。
スバルは、2018年発表の中期経営ビジョン「STEP」においてSUVラインアップの強化を掲げ、最大市場である北米で2018年以降、新型3列SUV「アセント」やプラグインハイブリッド車の「クロストレック・ハイブリッド」を新たに発売。今回の「アウトバック・ウィルダネス」の追加により、SUVバリエーションのさらなる拡充を図る。また今後も、主力モデルとなるSUVをスバルらしく進化させ、ラインアップ強化を続けていくとしている。
*1:フル電子制御自動無段変速機(CVT)。