日産自動車は4月19日、中国上海で開催中の2021年上海モーターショー(Auto Shanghai 2021/※1)で、新型「エクストレイル」を公開した。
日産の最高執行責任者(COO)であるアシュワニ=グプタ氏は、上海モーターショーの開催にあたって、以下のように話している。
「中国はモビリティの未来を生み出す最前線にあります。日産は、コネクティビティや自動運転技術、そして電動化技術におけるイノベーションを推進し続け、革新的で最先端の技術を中国のお客さまにお届けし、モビリティの未来を切り拓いていきます。また、最新のe-POWERを中国における最量販セダンである『シルフィ』を皮切りに、2025年までに6車種へ搭載します」。
2025年までに中国で電動化9モデルの投入を予定している日産は、今回、同社のブース(ホール7.2)で、新型クロスオーバーEVの「アリア」や、世界50万台以上の販売実績のある「リーフ」等、その中核モデルに加え、運転支援技術“ProPILOT(プロパイロット)”を搭載する「アルティマ」や「キャシュカイ」などの人気モデルを展示。
さらに、EVの草分けである「たま」や歴代のEVコンセプトカーなど、70年にわたるEVの歴史をデジタルウォールで表現する他、フォーミュラEへの取り組みなど、最新のEVや電動化戦略における数々のイノベーション等について紹介する。
■新型エクストレイル
「エクストレイル」は、事業構造改革Nissan NEXTにおける最重要モデルの一つであり、また、中国におけるSUVセグメントの最量販車種の一つとして、中国市場への投入を2021年下期に予定。日産は、より進化したインテリジェント・ドライビングや、コネクティビティといった最新テクノロジーを搭載した新型エクストレイルを通じて、従来のSUVとは一線を画す、同社ならではの新たな魅力を提供するとしている。
■e-POWER
e-POWERは、100%電気モーターで駆動することで電気自動車(EV)同様のレスポンスや高い静粛性を実現しつつ、搭載するガソリンエンジンで発電することで、外部充電を不要とした日産独自の技術。その搭載車両は、日本での発売以降、累計50万台以上を販売。
日産は、この高いエネルギー効率を実現するe-POWERが、中国政府の新エネルギー車のロードマップ推進のみならず、2030年代早期からの主要市場への投入新型車の全車電動化や、2050年までに事業活動と製品のライフサイクル全体(※2)でカーボンニュートラルを実現するという同社の目標達成にも大きく貢献するとしている。
※1:正式名称:第19回上海国際自動車工業展覧会。プレスデー:4月19日~20日 トレードデー:4月21日~23日 一般公開日:4月24日~28日。
※2:原材料の採掘、生産、クルマの使用、使用済み自動車のリサイクルや再利用を含む。