三菱自動車工業は、デザインを一新し、PHEVモデルを設定したクロスオーバーSUV・新型「エクリプス クロス」を12月4日(金)から、全国の系列販売会社を通じて販売する。10月15日から予約受付を開始した新型エクリプス クロスは、11月末時点で月販目標台数(1,000台/月)の2倍を受注していると云う。
エクリプス クロスは、三菱のクルマづくり100周年となる2017年にグローバル発売した、クーペフォルムとSUVの機動力を融合させたデザインが特徴のクロスオーバーSUV。
今回の改良では、いっそう伸びやかで流麗なフォルムとしつつも、SUVとしてのダイナミズムを向上。また、PHEVカテゴリーの累計販売世界一(*1)の「アウトランダーPHEV」同様にツインモーター4WD方式のPHEVシステムを採用したPHEVモデルを新たに設定した。
*1:2013年1月~2020年9月累計販売台数。三菱自動車調べ。
新型「エクリプス クロス」の発売に際して、三菱自動車の加藤隆雄CEOは、以下のように話している。
「当社の命題は、得意とする環境技術をさらに強化し、4WD技術をいっそう磨き上げることで、安心感のある魅力的な商品を世界中のお客様に提供することです。
先鞭をつけたPHEVと、ラリーを通じて培ってきた4WDを両輪として、三菱自動車らしさを追求してまいります。
新型『エクリプス クロス』は、積極的にカーライフを楽しみたい、何か新しいことに挑戦したいといったお客様の、よきパートナーとして提案します。また、当社は本モデルも含むPHEVを中心に、EVやハイブリッドなども含め、2030年の電動車比率を50%とする計画であり、電動車の普及を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります」。
[商品概要]
(1)グレード展開
・PHEVモデルは、予防安全機能を標準装備したベーシックな「M」、100V AC電源(最大1500W)やヘッドアップディスプレイなど充実装備の「G」、専用外観としスマートフォン連携ナビゲーションなどを標準装備した上級仕様「P」の3グレード展開。
・ガソリンモデルは、予防安全機能を標準装備したベーシックな「M」、ヘッドアップディスプレイやレーダークルーズコントロールシステム[ACC]など充実装備の「G」、スマートフォン連携ナビゲーションなどを標準装備した上級仕様「G Plus Package」の3グレード展開。
(2)個性的デザイン(PHEV/ガソリンモデル共通)
・より流麗で上質なフォルムを目指す「Daring Grace(大胆にして、優雅)」をデザインコンセプトに、全長を延長し、前後デザインを一新。フロントとリヤでSUVとしてのダイナミズムも高めた。
・フロントデザインは、SUVの力強さと人とクルマを守る安心感を表現する「ダイナミックシールド」を進化。各種ランプレイアウトの変更により、いっそう精悍でスポーティな表情とし、またバンパー下部にスキッドプレートを採用することで、SUVとしての力強さを表現した。
・リヤデザインは、従来のダブルガラスからシングルガラスに変更することで、伸びやかなフォルムとしつつ後方視界を向上。三方向に延びる立体的なリヤランプを高い位置に配置することで、被視認性の良さと独自性を持たせた。また、分厚いボディパネルやバンパーで強さや頑丈さを表現しつつ、背面装着式スペアタイヤからインスパイアした六角形のモチーフと合わせて、SUVならではのスタビリティと走破性を表現した。
・インテリアは、ブラックを基調色とし、エンボス加工のスエード調素材と合成皮革のコンビネーションシートを上級グレード(*2)に採用したほか、メーカーオプションの本革シートに、従来のブラックに加えてライトグレーを新たに設定。ドアトリムも同色でコーディネートした。
*2:PHEVモデルは「P」「G」に標準装備、ガソリンモデルは「G Plus Package」「G」に標準装備。
・ボディカラーに、三菱自動車独自の高輝度塗装であるダイヤモンドカラー2色をラインアップ。従来からのレッドダイヤモンド(*3)に加え、パールの輝きと金属の陰影を併せ持つホワイトダイヤモンド(*4)を追加した。
*3:有料色 77,000円(消費税10%込)。
*4:有料色 77,000円(消費税10%込)。
(3)PHEVについて
・「アウトランダーPHEV」から継承した前後1基ずつの高出力モーター、大容量駆動用バッテリー、2.4L MIVECエンジン等で構成するツインモーター4WD方式のPHEVシステムを最適化。電動車ならではの加速や安心感のあるハンドリングを実現した。
・13.8kWhの駆動用バッテリーのEV航続距離は57.3km(WLTCモード)。状況に応じて自動で切り替えられる走行モードは、駆動用バッテリーの電力でモーター駆動する「EV走行モード」、エンジンで発電した電力でモーター駆動する「シリーズ走行モード」、エンジンで発生した動力で走行し、モーターがアシストする「パラレル走行モード」の3つが設定さている。
・車内には、電化製品に電力供給可能(*5)な100V AC電源(最大1500W)を設置。さらに、急速充電口を使いV2H(*6)機器と接続することで、車に蓄えられた電力を家庭で使うことも可能。自ら発電することができるため、満タン・満充電の状態から、一般家庭の最大約10日分(*7)に相当する電力を供給することができる。
*5:定格消費電力1500W以下でも使用できない機器がある。
*6:Vehicle to Home。
*7:供給可能電力量は三菱自動車の試算による(一般家庭での一日当たりの使用電力量を約10kWh/日として算出)。
(4)四輪制御技術
・高いボディ剛性と前後サスペンションの最適化により、S-AWC(Super-All Wheel Control)の効果を向上。操縦性向上に大きく貢献するとともに、乗り心地と静粛性も高めた(PHEVモデル、ガソリンモデル共通)。
・PHEVモデルは、電動車の特性を生かし、「走る」「曲がる」「止まる」という車両運動をより高次元で制御するツインモーター4WDをベースとしたS-AWCを採用。さらに、大容量の駆動用バッテリーを床下中央に配置することで前後重量バランスの最適化と低重心化を図った。
・ガソリンモデルは、前後輪へ最適なトルク配分を行う電子制御4WDをベースに、前輪左右の制動力を調整して旋回性を高めるアクティブヨーコントロール(AYC)と、制動力を制御するAB &アクティブスタビリティコントロール(ASC)を協調させるS-AWCを採用。サスペンションの最適化と相まって、日常および滑りやすい路面での操縦性を向上させている。
・路面状態や走行状況、ドライバーの好みに合わせて選べるドライブモードを設定。様々な状況において適切な操縦性と安定性を提供する「NORMAL(ノーマル)モード」、雪道などの滑りやすい路面で車両挙動を安定させる「SNOW(スノー)モード」、悪路において優れた走破性と安定性を発揮する「GRAVEL(グラベル)モード」を設定。PHEVモデルでは、主に乾燥舗装路での旋回性と安定性を両立させた「TARMAC(ターマック)モード」も設定した。
(5)機能装備
・独自のプレミアムサウンドシステム「ミツビシパワーサウンドシステム(*8)」を専用設計。車両形状に合わせ音響チューニングされたハイパワーアンプと8個のスピーカーで構成し、フロントにはアルミ蒸着グラスファイバー製スピーカーとカーボン製コーンを採用したミッドツイーターを、リヤドアにはツイーターを同軸に配置したコアキシャル2Wayスピーカーを搭載した。
*8:PHEVモデルは「P」、ガソリンモデルは「G Plus Package」にオプション装備。
・新設定された「スマートフォン連携ナビゲーション」は、内蔵地図によるルート案内やVICS交通情報対応といった機能に加え、Android(*9)やiPhone(*10)等のスマートフォンをUSBポートにつなぐだけで、Android Auto(*9)やApple CarPlay(*10)のアプリケーションが使用できる。また、ディスプレイ画面を8インチに拡大し、見やすさや操作性を向上させた。
[メーカー希望小売価格(※)]
■PHEVモデル
<グレード、エンジン、駆動方式、車両本体価格(消費税10%込)>
– M、2.4L MIVEC DOHC 16バルブ4気筒、ツインモーター4WD、3,848,900円
– G、2.4L MIVEC DOHC 16バルブ4気筒、ツインモーター4WD、4,152,500円
– P、2.4L MIVEC DOHC 16バルブ4気筒、ツインモーター4WD、4,477,000円
・エコカー減税:重量税免税(100%減税)
・(参考)令和2年度クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金:220,000円
■ガソリンモデル
<グレード、エンジン、変速機、駆動方式、車両本体価格(消費税10%込)>
– M、1.5L直噴MIVEC DOHC 16バルブ4気筒 インタークーラー付ターボチャージャー、INVECS-III 8速スポーツモードCVT、2WD、2,531,100円
– M、1.5L直噴MIVEC DOHC 16バルブ4気筒 インタークーラー付ターボチャージャー、INVECS-III 8速スポーツモードCVT、4WD、2,751,100円
– G、1.5L直噴MIVEC DOHC 16バルブ4気筒 インタークーラー付ターボチャージャー、INVECS-III 8速スポーツモードCVT、2WD、2,867,700円
– G、1.5L直噴MIVEC DOHC 16バルブ4気筒 インタークーラー付ターボチャージャー、INVECS-III 8速スポーツモードCVT、4WD、3,087,700円
– G Plus Package、1.5L直噴MIVEC DOHC 16バルブ4気筒 インタークーラー付ターボチャージャー、INVECS-III 8速スポーツモードCVT、2WD、3,126,200円
– G Plus Package、1.5L直噴MIVEC DOHC 16バルブ4気筒 インタークーラー付ターボチャージャー、INVECS-III 8速スポーツモードCVT、4WD、3,346,200円
※PHEV・ガソリンモデル共に上記価格には、リサイクル料金、保険料、消費税を除く税金、登録等に伴う費用は含まれない。
[セールスプロモーション]
・新作TVCM「セルフライティング」篇
LEDライトを107本(合計1498W)使用し、エクリプス クロスを自ら発電したライトで照らすことで、クルマ自身の給電機能の驚きを映像美とともに表現。
・YouTuberコラボ企画「#PHEVチャレンジ」
人気YouTuberがPHEVを使って様々な企画にチャレンジ。第1弾はマックスむらい氏が、所有するアウトランダーPHEVに乗って、ガソリンを使わずに電気だけで250キロ先の目的地に辿り着けるかチャレンジ。第2弾ではQuizKnockとのコラボ動画を更新予定。
■(三菱自動車)新型エクリプス クロス:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/eclipse-cross/index.html
■(三菱自動車)新型エクリプス クロスのオンライン発表会の様子:
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/eclipse-cross/special/index.html
■(三菱自動車)新型エクリプス クロスのスペシャルコンテンツ:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/eclipse-cross/special/contents/index.html