三菱ふそうトラック・バスは、12月4日、同日より新東名高速道路の浜松サービスエリアから遠州森町パーキングエリア間で実施する、トラック隊列走行の後続車有人システム実証実験に参加することを発表した。
これは、政府が進める「未来投資戦略2018」に基づく実証実験の一環。
同社は、今までに2018年1月~2月に実施された新東名高速および北関東自動車道の実証実験、さらに2018年11月実施の上信越道での実証実験に引き続き、今回の実証実験にも参加することとなった。
今回の実証実験では、従来から行っているCACCの検証に加えて、新たな技術としてLKAも活用した隊列走行について検証することを目的としている。
CACCは、Cooperative Adaptive Cruise Controlの略で、協調型車間距離維持支援システムのこと。通信で先行車の制御情報を受信し、加減速を自動で行い、車間距離を一定に保つ機能のことを指す。
また、今回新たに実証実験を行うLKAはLane Keep Assistの略で、車線維持支援システムのこと。白線を検知して車線内での走行を維持できるようステアリングを調整する機能のことを指している。
今実験では、LKAシステムの導入により、ドライバーは前後方向の制御のみならず、左右方向での車線維持サポートを受けることになり、運転時の負担を大幅に軽減し、より安全性の向上が期待できる。
なお、同社では、2019年末までに、大型トラック「スーパーグレート」に、LKAを追加した新機能「アクティブ・ドライブ・アシスト」(ADA)を搭載した「レベル2」の高度運転支援機能を導入し発売する予定。
この車両にはADAを始め、進化した衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」(ABA5)を搭載し、さらなる安全性向上を目指す。
また、これらの機能は独・ダイムラー社と共同開発した最新技術を活用した新機能で、9月の国際商用車ショー(IAA)で受注を開始したメルセデス・ベンツブランドの大型トラック「アクトロス」に搭載する技術を共用する予定だ。