マツダは、同社初の量産電気自動車となる「MAZDA MX-30 EV MODEL」を、全国のマツダの販売店(*1)を通じて、1月28日に発売する。販売計画台数は500台(国内・年間)。メーカー希望小売価格(消費税込)は451万円から。
「MX-30 EV MODEL」は、2050年時点のカーボンニュートラル実現へのチャレンジに向けて、マツダの「マルチソリューション戦略」に基づき、LCA評価(*2)によるCO2削減とユーザーの使い方を両立するという新しい考え方から企画された電気自動車。
昨年10月発売のMX-30マイルドハイブリッドモデルのコンセプト「わたしらしく生きる」を基に、ユーザーの夢を応援し、より豊かな人生を過ごしてもらうことを目指し開発。
EV専用に基本骨格、ボディを強化した新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー/*3)」と、電動化技術「e-SKYACTIV(イースカイアクティブ/*4)」を採用し、思い通りに操れる走行性能とシームレスで滑らかな挙動を実現していると云う。
搭載するバッテリーは、LCA評価によるCO2排出量を抑えることと、買い物や通勤など、日常生活での実用的な使用環境に見合った走行距離を考慮し、総電力量35.5kWhとした。
先進安全技術については、「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス/*5)」を標準装備。全機種「サポカーS・ワイド(*6)」に該当し、サポカー補助金(*7)の対象となっている。
さらに、コネクティッドサービスとスマートフォン専用アプリ「MyMazda」の連携により、バッテリーの状態確認や充電し忘れ通知、出発前のエアコン操作ができる等、機能を充実させた。
また、「MX-30 EV MODEL」では、残価設定型クレジット「マツダスカイプラン(*8)」の利用も可能。3年後の残価率(*9)は、従来のエンジンモデル同様のメーカー希望小売価格の55%に設定されている。
[商品特長]
・低重心、高剛性骨格ボディ
新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」を採用。基本骨格のストレート化と、バッテリーパックを骨格として活かす環状構造によって、剛性アップと伝達遅れ低減の両立を実現。
・シームレスな車両挙動
高い操縦安定性を実現するマツダ独自のG-ベクタリング コントロール プラス(GVC Plus)を進化させた、エレクトリック G-ベクタリング コントロール プラス(e-GVC Plus)を搭載。
・コントロールしやすく楽しい運転体験
– 回生協調ブレーキ:ブレーキペダルの操作量からドライバーが必要とする制動力を判断し、その範囲内で最大限のエネルギー回生を行いつつ、不足分を摩擦による制動力で補う回生協調ブレーキを採用。
– モーターペダル(※):人の感覚にあったトルクコントロールを可能とした、エンジン車のアクセルペダルに相当するシステム。
– サウンド:加速状況に応じて発生するトルクの状態をドライバーが無意識に認知できることを考え、モータートルクに同期したサウンドを発生するシステムを採用。
– ステアリングホイールパドル:通常走行時の「D」レンジを基準に、プラスとマイナス、それぞれ2段ずつの合計5段を設定し、ステアリングに設置したパドルで変速可能。
※マツダの安全思想に基づき、発進から停止までモーターペダルだけで操作するシステムは採用されてていない。
・専用のマツダコネクト追加サービス
– リモートチャージ:MyMazdaアプリでの駆動用バッテリーの充電ON/OFFが可能。
– リモートエアコン:MyMazdaアプリでの車内のエアコンの作動/停止が可能。
– 充電スポット検索:MyMazdaアプリでの近くの充電スポットの検索が可能。
– 目的地送信:充電スポット検索を使って、近くの充電スポットを目的地として送信可能。
– リモートモニター:バッテリー残量やエアコン作動状況など車の状態をMyMazdaアプリで確認可能。
– うっかり通知:タイマー充電開始の1時間前に充電コネクタが適切に挿入されていない場合に通知。
・充電機能
普通(AC)充電および急速(DC)充電の2つの充電方式を搭載。急速充電にはCHAdeMO規格を採用し、普通充電は最大入力6.6kWまで対応。スマートフォンアプリ「MyMazda」を利用して、家の中などクルマから離れた場所から、スマートフォンで充電ステータスをチェックすることが可能。
[MX-30 EV MODELのe-SKYACTIV 主要諸元]
<駆動用バッテリー(*10)>
– 種類:リチウムイオン電池
– 総電圧:418V
– 総電力量(バッテリー容量):35.5kWh
<原動機>
– 種類 交流同期電動機
– 冷却方式 水冷式
– 最高出力 107kW/4,500~11,000rpm
– 最大トルク 270N・m/0~3,243rpm
<充電>
– 急速(DC)充電:CHAdeMO規格
– 普通(AC)充電:最大入力6.6kW
<性能>
– 一充電走行距離(WLTCモード/*11):256km
[MX-30 EV MODELの購入体験]
・マツダスカイプラン(残価設定型クレジットプラン):従来のエンジン車同等の残価率を設定した残価設定型クレジットプラン。
・1DAYモニター試乗:EV生活が体感できる機会を用意。
・EV専用ダイヤル:購入から保有までの困りごとに対応するEV専用ダイヤル(0120-185-533/受付:平日:9:00~17:00 土日祝:9:00~12:00 13:00~17:00)を設置。
・バッテリーケアアドバイス(今秋導入予定):コネクティッドサービスを活用してバッテリー状況をモニタリング。バッテリーに優しい車の使い方をアドバイス。
[メーカー希望小売価格]
<機種名、駆動、原動機、変速機、価格(消費税込)>
– EV、2WD(FF)、e-SKYACTIV、EV専用ユニット、4,510,000円
– EV Basic Set、2WD(FF)、e-SKYACTIV、EV専用ユニット、4,587,000円
– EV Highest Set、2WD(FF)、e-SKYACTIV、EV専用ユニット、4,950,000円
※上記価格には保険料、税金(消費税を除く)は含まれない。また、購入時にリサイクル料金11,300円が別途必要。
※特別塗装色「マシーングレープレミアムメタリック」を選択した場合は、55,000円高(消費税込)。
※特別塗装色「ソウルレッドクリスタルメタリック(3トーン)」を選択した場合は、110,000円高(消費税込)。
※特別塗装色「ポリメタルグレーメタリック(3トーン)」「セラミックメタリック(3トーン)」を選択した場合は、66,000円高(消費税込)。
*1:全国のマツダ販売店のうち販売を取り扱う店舗は、717店舗(2021年1月28日時点)。
*2:燃料の採掘・精製、製造、物流、使用、廃棄、リサイクルに至る、製品のライフサイクル全体における環境負荷を、定量的に把握して影響を評価すること。
*3:マツダの人間中心の設計思想をさらに突き詰め、タイヤ・サスペンション・ボディ・シートの各機能をあらためて見つめ直し、クルマとして全体最適の視点で開発した新世代車両構造技術の総称。
*4:エンジン・モーター・ブレーキ・ジェネレーターなどを協調制御し、効率的なだけでなく滑らかで上質な動的性能を実現するマツダの電動化技術の総称。
*5:「MAZDA PROACTIVE SAFETY」という安全思想に基づき、ミリ波レーダーやカメラなどの検知デバイスを用いたマツダの先進安全技術の総称。
*6)サポカーS ワイド:安全運転サポート車のうち、特に高齢運転者の交通事故防止や被害軽減に効果が期待される技術を搭載した「セーフティ・サポートカーS」(サポカーS)の1つの区分。
*7:経済産業省による満65歳以上の高齢運転者を対象とした「安全運転サポート車普及促進事業費補助金」および国土交通省による満65歳以上となる高齢運転者を雇用する事業者を対象とした「安全運転サポート車普及促進に係る自動車事故対策費補助金」の総称。補助金の対象期間、その他詳細な情報は、経済産業省、国土交通省および次世代自動車振興センターのホームページにて確認。
*8:車両本体価格の一部をあらかじめ残価額として据え置き、残りの金額を分割で支払う、残価設定型クレジット。将来の残価額はマツダが保証する。その他詳細な情報は、マツダオフィシャルホームページにて確認。
*9:車両本体価格に占める残価額の割合。クレジットの支払い期間に応じて異なる残価率を設定。
*10:大容量の蓄電池で、充電電力、回生ブレーキで発電した電力を蓄えるバッテリー。
*11:WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード。市街地モードは、信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定、郊外モードは、信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定、高速道路モードは、高速道路等での走行を想定。
■(マツダ)MX-30 EV MODEL:https://www.mazda.co.jp/cars/mx-30evmodel/
■(マツダ)持続可能な社会を目指して MAZDA SUSTAINABILITY:http://www.mazda.co.jp/beadriver/sustainability/