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2018年5月17日【新型車】

マツダ、「マツダCX-3」を大幅改良。新開発の1.8Lディーゼルエンジンを搭載

NEXT MOBILITY編集部

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マツダは、コンパクトクロスオーバーSUV「マツダCX-3」を大幅改良するとともに、ディープレッドの専用ナッパレザーシートを採用した特別仕様車「Exclusive Mods(エクスクルーシブ モッズ)」を新設定し、全国のマツダ販売店を通じて5月17日から予約受注を開始、5月31日(*1)に発売する。

マツダ・ロゴ

今回の商品改良では、“気品ある美しさと先鋭さ”をテーマに、操縦安定性、エンジン、デザイン、安全性能といった幅広い領域において改良を施し、日常生活での使用シーンにおいて、「乗員の感覚と一体となった走行性能」と「優れた環境・安全性能」を高次元で実現したと云う。

 

 

操縦安定性の領域では、次世代の車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ-ビークルアーキテクチャー)」(*2)を一部採用。また、サスペンションやシートウレタン(*3)を改良するとともに、新開発のタイヤ(*4)を採用。クルマを操る楽しさだけでなく、乗り心地や静粛性の向上を図ったとしている。

 

エンジンについては、ディーゼル仕様車に、マツダ車初採用となる新開発のクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8」を搭載。日常シーンでの燃費および環境性能を向上させるとともに、高回転域における高トルクにより、力強く伸びやかな加速を実現したとしている。

 

また、「SKYACTIV-G 2.0」ガソリンエンジンについては、「CX-5」でも採用している「エッジカットピストン」や「新ノズル付き拡散インジェクター」などの新技術で、全回転域にわたりトルクを向上。実用燃費を向上したとのことだ。

 

デザイン領域では、フロントグリル、LEDリアコンビネーションランプ、アルミホイールなどの形状・質感を変更し、車格感を向上。また、センターコンソールを大幅に変更してデザイン性を高めるとともに、電動パーキングブレーキ(EPB)やセンターアームレスト、マルチボックスを新設し、快適性の向上・疲労の軽減を図ったとしている。

 

安全性能に関しては、夜間の歩行者認識精度を向上させた「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)*夜間歩行者検知機能付」をマツダ車で初採用。加えて、全車速追従機能付(*5)「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」(*6)「360°ビュー・モニター」(*7)「自動防眩ミラー」の設定により、昼夜を問わずドライバーの認知をサポートする。

 

また、特別仕様車「Exclusive Mods(エクスクルーシブモッズ)」では、ディープレッドナッパレザーを採用した専用シートを白色トリムと組み合せ、都会的かつ先鋭的な雰囲気の醸成を図ったとしている。

 

開発担当主査の冨山道雄 氏は今回の改良について、次のように述べている。

 

「『CX-3』は“次の時代のスタンダードを創造する”という商品コンセプトを掲げ、お客さまのご意見にお応えする商品改良を通じて、継続的な進化に取組んでまいりました。今後もマツダは、日常のさまざまなシーンでメリットを感じていただけるよう、継続して商品改良を行い、クルマの持つ本質的な価値を高めることに努めてまいります。そして、お客さまの将来においても『地球』『社会』『人』とクルマが共存する世界の実現を目指し、『走る歓び』にあふれたカーライフを通じて、お客さまの人生をより豊かにし、お客さまとの間に特別な絆を持ったブランドになることを目指してまいります」。

 

 

[マツダCX-3 商品改良概要]

 

1.操縦安定性

 

– 「次世代車両構造技術(SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE)」の一部を取り入れ、フロントダンパーやフロントスタビライザー、コイルスプリングを改良。「G-ベクタリングコントロール」制御、電動パワーステアリング制御の最適化などのチューニングを施した。

 

– サスペンションの応答性の向上にあわせ、タイヤの地面に接地するトレッド部分の構造とゴム部材、サイドウォール部分の縦バネ剛性を最適化した新開発(*4)の18インチタイヤを採用した。

 

– フロント/リアドアのアウターパネルの板厚向上に加え、リアドアガラスの板厚をフロントドアと同じ4㎜に向上、ドアシールの遮音性とルーフ部の吸音性をあわせて向上した。

 

– フロントシート座面クッションには、「CX-8」と同様に、振動軽減と減衰性に優れた高減衰ウレタンを採用した。

 

2. エンジン

 

– 新開発クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8」は、エンジン排気量をアップ(従来は1.5L)。超高応答マルチホールピエゾインジェクターや可変ジオメトリー シングルターボチャージャーなどを採用。高回転域での高トルクを達成した。

 

– ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」は、「CX-5」のガソリンエンジン車でも採用した、「エッジカットピストン」や「低抵抗ピストン」、新ノズル付き拡散インジェクターなどの新技術を採用した。

 

3. デザイン

 

– エクステリアでは、ラジエーターグリルやLEDリアコンビネーションランプ、アルミホイールなどのデザインを変更。また、グロスブラックのフォグランプベゼルやピラーガーニッシュ、サイドガーニッシュモールを採用した。

 

– インテリアでは、電動パーキングブレーキ(EPB)の採用に伴い、センターコンソールのレイアウトの見直し、アームレストやフレキシブルな収納スペースとしてマルチボックスを設定した。また、リアシートにもカップホルダー付アームレストを装備した。

 

– インストルメントパネルやシート、ドアトリムの素材・カラーコーディネーションの見直しを行った。

 

4. 先進安全技術の進化

 

– 夜間における歩行者認識精度が向上した「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)*夜間歩行者検知機能付」をマツダ車として初採用した。

 

– 全車速追従機能付「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」を新採用。作動下限速度を0㎞/hまで拡大した。

 

– 「360°ビュー・モニター」を全車にメーカーオプションで設定した。

 

– 「自動防眩ルームミラー」を全車に標準装備した。

 

[特別仕様車「Exclusive Mods(エクスクルーシブモッズ)」概要]

 

「CX-3」の最上級モデルとして新たに設定した「Exclusive Mods」では、素材と配色に注力した。

 

<ベース車>

 

「20S L Package」、「XD L Package」のSKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)車

 

<特別装備>

 

– 専用インテリアコーディネーション(ディープレッドナッパレザーシート、インパネデコレーションパネル)

 

– 18インチアルミホイール(高輝度ダーク塗装)

 

– スーパーUVカットガラス&IRカットガラス(フロントガラス・フロントドアガラス)
ボディカラー

 

チタニウムフラッシュマイカとエターナルブルーマイカを除く6色をラインアップ。

 

[メーカー希望小売価格(消費税込)]

 

・上記価格には保険料、税金(消費税を除く)は含まない。また購入時にリサイクル料金11,120円が別途必要。

・特別塗装色「ソウルレッドクリスタルメタリック」を選択した場合は、64,800円高(消費税込)。

・特別塗装色「マシーングレープレミアムメタリック」を選択した場合は、54,000円高(消費税込)。

・特別塗装色「スノーフレイクホワイトパールマイカ」を選択した場合は、32,400円高(消費税込)。

・上記WLTCモード燃費は「i-ELOOP」非装着車。「i-ELOOP」装着車についてはマツダオフィシャルサイトで確認の事。

 

*1 特別仕様車「20S Exclusive Mods」「XD Exclusive Mods」は7月1日生産開始予定。

*2 「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」とは、マツダの人間中心の設計思想をさらに突き詰め、タイヤ・サスペンション・ボディ・シートの各機能をあらためて見つめ直し、クルマとして全体最適の視点で開発した次世代車両構造技術の総称。

*3 フロントシートのみ採用。

*4 「20S」、「XD」にメーカーセットオプションで設定のある16インチタイヤは前モデルと同様のタイヤを採用。

*5 一定の作動条件のもと、0㎞/hから高速域まで追従走行可能。なお、全車速追従機能付はAT車のみ。MT車の「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」は約30km/hから高速域までの追従に対応。

*6 「20S」「XD」以外に標準装備。

*7 全車にメーカーオプション設定。

*8 WLTCモード燃費は国土交通省審査値で、燃料消費率は定められた試験条件での値。お客さまの使用状況(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用時等)に応じて燃料消費率は異なる。

・WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード。
・市街地モード:信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定。
・郊外モード:信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定。
・高速道路モード:高速道路等での走行を想定。

 

■NEW MAZDA CX-3 商品サイト:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。