特定非営利活動法人 日本自動車殿堂(以下、JAHFA)は、11月15日、東京都内にて日本自動車殿堂 2018 殿堂者(殿堂入り)、2018 歴史遺産車、2018~2019 殿堂イヤー賞の表彰式を開催した。
これは、豊かな自動車社会の構築とその発展に貢献し、また現在第一線で活躍されている企業や人物を対象にして、それぞれの優れた業績を讃え顕彰し、永く伝承することを目的にJAHFAが毎年選定している賞だ。
今回受賞した方々や車両は以下の通り。
1)2018〜2019日本自動車殿堂 イヤー賞
2018〜2019日本自動車殿堂カーオブザイヤー(国産乗用車)
「マツダ CX-8」および開発グループ
受賞理由:スタイリッシュな 3 列シート SUV、卓越した運動性能と効率的な室内空間、運転負荷の軽減と先進の予防安全技術
2018〜2019日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤー(輸入乗用車)
「BMW X2」およびインポーター
受賞理由:俊敏で躍動感のあるエクステリア、優れた操作性と心地よいインテリア、充実した安全運転支援システム
2018〜2019日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤー(国産・輸入乗用車)
「レンジローバー ヴェラール」およびデザイングループ
受賞理由:滑らかなボディ表面処理と個性的なフォルム、シンプルでクリーンな操作系デザイン、伝統あるデザインの巧みな進化
2018〜2019日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー(国産・輸入乗用車)
「トヨタ コネクティッド・サービス」および開発グループ
受賞理由:新たなモビリティへの先駆け、通信モジュールDCMを標準搭載、24 時間 365 日の安全・安心をサポート
2)2018 日本自動車殿堂 歴史遺産車 3台
日野アンダーフロアーエンヂンバス BD10 型 (1952年)
受賞理由:日野アンダーフロアーエンヂンバスBD10型はバスの輸送効率に配慮した商品づくりにより、日本におけるバス設計に多大なる貢献をもたらした。車体中央床下にエンジンを搭載、平坦にして広い床面積を確保、キャブオーバー型車体の採用による座席数の増加、我が国初の画期的なセンターアンダーフロアエンジン車を実現、歴史に残る名車である。
トヨタ カローラ (1966年)
受賞理由:トヨタ カローラは消費者心理をとらえた商品づくりにより、自家用乗用車普及に比類のない貢献をもたらした。大きめのエンジン4速フロアシフト丸型メーター、セミファストバックスタイル、セパレートシートなど、ファミリーカーの常識を一変させ、1969年から33年連続で販売台数首位の座に君臨、歴史に残る名車である。
ホンダ ドリーム CB750 FOUR (1969年)
受賞理由:ホンダ ドリーム CB750 FOURは北米で通用する大型オートバイを、750ccエンジンの採用により実現し、我が国におけるこのクラスの原点となる高性能4気筒エンジン、量産日本初のフロントディスクブレーキ、人間工学に基づく車体デザイン、振動騒音の低減など、安全で快適な高速長距離ツーリングを実現、歴史に残る名車である。
3)2018 日本自動車殿堂 殿堂者(殿堂入り) 3名
大倉 喜七郎 氏 日本の自動車レースと自動車文化を先駆
受賞理由:大倉 喜七郎氏は、大倉財閥2代目総帥としての活躍と共に、日本人レーサーの先駆者として、自動車レース黎明期の基盤を築き、自動車輸入販売会社や日本自動車倶楽部の設立など、自動車文化を先駆し多くの功績を残されました。その偉業をたたえ永く伝承して参ります。
中川 良一 氏 日本の航空機・自動車の総合性能を跳躍させた偉大な技術人
受賞理由:中川 良一氏は、航空機のエンジン開発の後、プリンス~日産自動車にて自動車のエンジンの開発、R380などによるレース活動への参戦、さらに電子制御技術など革新的技術に挑戦し、自動車の総合性能技術の発展に多大なる貢献をされました。その偉業をたたえ永く伝承して参ります。
秋山 良雄 氏 わが国初の水冷式水平対向エンジンの生みの親
受賞理由:秋山 良雄氏は、スバルにおいてわが国初の、アルミ合金製の水冷式水平対向エンジンに取り組み、コンパクトにまとめた軽量かつ低重心の、高出力高耐性のエンジンを開発し、自動車の技術の発展に多大なる貢献をされました。その偉業をたたえ永く伝承して参ります。
詳細は以下の公式サイトを参照頂きたい。