いすゞ自動車は、中型トラック「フォワード」を改良し、1月21日から全国一斉に販売する。目標販売台数は、1万6,000台/年(フォワードシリーズ全体)。東京地区希望小売価格(税込)は、1,315万2,700円。
今回の改良では、国内中型トラック初(※1)となる右左折時に横断歩行者を検知する交差点警報と、歩行者まで検知対象を拡大したプリクラッシュブレーキの採用に加え、LEDヘッドランプおよびフォグランプを標準化するなど、ドライバーの視界を補助する次世代の安全装備を拡充(※2)。さらに、ハイルーフやBluetoothオーディオを新規設定した。
※1:2021年1月いすゞ調べ。
※2:一部車型を除く。
[主な特長]
<先進安全装備の拡充>
・交差点警報
広角の近距離ミリ波レーダーをキャブ前面2カ所に設置。交差点や丁字路走行時の自動車やバイク、自転車、歩行者等を検知し衝突の危険性が高まると、ピラーに内蔵された警告灯と警報音でドライバーに注意を促す。
・歩行者検知機能付きプリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減/衝突回避支援)
従来の単眼カメラとミリ波レーダーによる二重検知に加え、新たに広角の単眼カメラを追加。併せて、レーダーの性能を向上することで、検知対象を横断中の歩行者や自転車まで拡大した。低速で走行する先行車や、歩行者等に対して衝突のおそれが高まると警報を作動させ、先ずはドライバー自身によるフットブレーキ操作を促し、その後さらに危険な状況に進行した場合には警報に加えてブレーキがフル制動して衝突回避をサポート、追突が避けられない場合には衝突速度を低減して被害を軽減する。
・先行車発進お知らせ機能
信号や渋滞で停車した際、先行車が再発進した後一定以上の距離が離れ、発進操作が行われなかった場合、マルチインフォメーションディスプレイの表示と警報音で、ドライバーに発進を促す。
・ふらつき警報
従前の車線逸脱警報(LDWS)に加え、車線内でのふらつきを検知し警報する機能を追加。ステアリングの操舵角と前方認識用カメラで車両のふらつき状況を認識し、車両がふらついている場合、または危険と思われるハンドル操作があった場合にマルチインフォメーションディスプレイの表示と警報音で、ドライバーに注意を促す。
・LEDヘッドランプ/フォグランプ標準化
ヘッドランプならびにフォグランプをLED化。ヘッドランプのハイビーム/ロービームを同一光源にすることで光の拡散を抑えつつ広範囲に照射することで、夜間や悪天候時の視認性を向上。
<エクステリア/インテリアの変更>
・フロントグリル色変更
ヘッドランプのLED化と交差点警報の追加に併せて、ライト周りのデザイン、フロントグリル色をシルバー基調に変更し、先進性あふれるデザインとした。
・専用大型ヘッダーコンソールを備えた新ハイルーフのオプション設定
居住性の向上、空力と空間を両立させた、ハイルーフを新たに設定。ハイルーフ内の前面に専用の大容量大型ヘッダーコンソールを配備し、クラストップの室内高と収納容量を実現した。
・シート柄変更
ハイコントラストな室内のカラーコーディネートに合わせ、クロスシートの表皮柄を変更した。
[東京地区希望小売価格]
<車型、エンジン・トランスミッション、価格(消費税抜/込)>
– 2RG-FRR90S2、4HK1-TCH 177kW(240PS) 6速Smoother-Fx、11,957,000円/13,152,700円
<主な仕様>
・平成28年度排出ガス規制適合。
・平成27年度重量車燃費基準 +10%達成。
・GVW8トン級。
・フルキャブ・リーフサスペンション。
・ハイルーフ。
・Fカーゴ(ウイング)。
※「交差点警報」「歩行者検知機能付きプリクラッシュブレーキ」「先行車発進お知らせ機能」「ふらつき警報」は、ドライバーの安全運転を支援するシステムであり、車両の限界を超えた走行を可能にするものではない。
■(いすゞ)フォワード(中型トラック):https://www.isuzu.co.jp/product/forward_post/sp/index.html