光学関連製品の販売を手掛ける光響は、5月13日、中国・上海に拠点を持つHesai Photonics Technologyが開発した、自動運転車向けLiDAR(ライダー)製品の販売を開始したことを発表した。
LiDARは「Light Detection and Ranging(光検出と測距)」の略語で、赤外線などのレーザー光で対象物までの距離を測定し、遠方・周辺の状況をリアルタイムで立体的に捕捉・分析する技術。
近年は自動運転用途(自動車)での需要が拡大中で、世界中の自動車・自動車部品大手メーカー、光学機器メーカーのほか、高い専門技術を持つベンチャー企業等も成長分野と位置付けて参入し、製品開発を行っている。
そのような背景の中、Hesai Photonics Technologyは2013年の設立後(米国/カリフォルニア州・シリコンバレー)、現在は拠点を中国・上海に持ち、高性能LiDAR製品の開発から製造までを一貫して行っている企業だ。
同社製品は、10%の反射率でも対象物を長距離(200m)で測定でき、またレーザー光の相互干渉を防ぐ世界で唯一の「干渉防止機能付きLiDAR」を開発。
自動運転分野向けでは世界売上第2位(Hesai Photonics Technology調べ・2018年1月~12月期間)の実績があるなど、当分野において高い実績を誇っている。
【Hesai Photonics Technology製LiDAR概要】
■特長
・干渉防止機能付き
・高い角度分解能
・超遠距離測定(200m@10%反射率)
■用途
・自動運転(自動車)
・HDマッピング(高精度3Dマップ)
・自律型ロジスティクス他