独・ロバート・ボッシュGmbHの日本法人ボッシュは、5月13日、「人とくるまのテクノロジー展2019横浜(5月22日〜5月24日・パシフィコ横浜)」出展し、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転技術向けの次世代レーダーを世界で初展示すると発表した。
車両周囲の環境を検知するレーダーは、今やACC(アダプティブ クルーズ コントロール)や衝突被害軽減ブレーキなどの先進運転支援システム、また自動運転機能などにおいて必要不可欠なものになっている。
ボッシュでは、従来も数多くのセンサー類を生産しており、その数は累計2000万台にも及んでいる。
同社では、そういったノウハウを活かしつつ、さらに性能を向上させ、複雑な環境下でもより正確な検知を可能とする次世代レーダーを開発。日本で開催される本展示会において、世界に先駆け初披露するという。
新型レーダーのより具体的な特徴は、例えば、視野角が拡大したことにより、車両が交差点に進入する際に、他の車両や歩行者をより早く正確に検知することを可能としたこと。
他にも、高さ方向の検知性能が向上したことで、誤作動のリスクを下げ、より安全な運転支援機能を実現。
また、次世代のレーダーは、現行品から約30%小型化され、厚みは33mmから19mmに薄型化されたことにより、搭載の自由度が高まっている。
同社では、他にもトランスミッション用電動オイルポンプも世界初展示する予定。これは、変速のための油圧を制御するトランスミッションポンプを、従来のエンジンからの動力ではなく、電動で制御できるもの。
これにより、例えば、EVやHEVなどがエンジンを停止し電動モーターのみで走行するEVモードでの走行中も、オイルをトランスミッション系の制御・冷却・潤滑のために供給し続けることが可能。
また、普通車でもコースティングモード時にエンジンをより長く停止させ、コースティングの距離を飛躍的に延ばすことができる。
なお、本展示会における同社その他の展示内容は以下の通りだ。
電動化ソリューション
- 48V バッテリー
- eAxle(電動化車両用車軸)
- ハイブリッド専用CVT
- 車載コントロールユニット
- 電動トランスミッションポンプ
- iBooster(電動ブースター)とESPによる新ブレーキシステム
- ワイパーコンパクトキット
- ジェットワイパー
- 汎用小型ブラシレスモーター
- クーリングファンモジュール
自動化ソリューション
- 次世代レーダー
- 次世代車載カメラ
- 電動パワーステアリングServolectric®
- コネクテッドディベロップメント
ネットワーク化ソリューション
- セントラルゲートウェイ
- パーフェクトリーキーレス(デジタルキーの管理ソリューション)
- コネクテッドパーキング
二輪車向けソリューション
- 二輪車向け安全運転支援システム(アドバンストライダーアシスタンスシステム)