──今後、多くの自動車メーカーや車種に「eAxle」が採用されるための戦略等は?
清田 ラインアップ化を予定しています。
「eAxle」は最高出力で50kW(約68ps)〜300kW(約408ps)、最大トルクは1000Nm(約101kgf・m)〜6000Nm(約612kgf・m)のラインナップ化が可能です。
今回量産を開始するのは150kWタイプですが、例えば
より大型の車両やスポーツカー等には300kWタイプ
より小型の車両には50kWや100kW(約136ps)のタイプ
等も用意することを考えています。
また、パッセンジャーカー(乗用車)だけでなく、車重7.5トンまでのコマーシャルビークル(商用車)にも対応するラインアップも用意する予定です。
基本的には、こういったラインアップを揃え、それ以外のご要望があった場合にはさらにチューニングを施すことになると思います。
各ラインアップについては、できるだけ共通部品を使うことで、低コスト化する予定です。
例えば、出力やトルクをアップさせる場合。まず、モータは基本的に径を変えずに、全長を若干長くするだけで仕様変更が可能です。
また、インバータも内部のモジュールをシングルからパラレルにする等で、サイズ自体を大きく変えずに出力やトルクの変更に対応できます。
自動車メーカー様は、「eAxle」のラインアップの中で、必要な出力やトルクを選んで頂くことで、前述の通り、開発期間を短くでき、また非常に低コストで電動パワートレインの導入ができるようになるのです。