──量産品を搭載する車両の仕向地や自動車メーカー、車種等は?
清田 まだ(搭載車両の)発売前ですので詳細は公表できませんが、メインは中国市場になります。現在、現地で工場や生産ラインといった生産拠点の準備を進めている段階です。
車種的にはEVが最も多くなりますが、一部PHVにも搭載される予定です。前述の通り、量産を開始するのはまず最高出力150kWタイプからです。150kWというと、ガソリンエンジンで言えば、排気量2Lのターボ車と同等のパワーとなります。
──「eAxle」搭載車両の発売は2019年中になりますか?
清田 採用して頂ける自動車メーカー様次第ですが、車両のSOP(量産開始)は、「eAxle」のSOPから少し後になるのが通常です。だいたい2〜3ヶ月のディレイがあります。
──つまり、「eAxle」搭載車両の発売は2019年中から2020年初頭にかけてという感じでしょうか?
清田 恐らく、そのような感じになるでしょう。
──量産を中国から開始するのは、やはり世界最大の市場だからでしょうか?
清田 ご存知の通り、中国はCO2削減目標を達成するために、2019年からNEV規制を導入します。
──中国で年3万台以上の乗用車を製造したり、輸入販売したりしているメーカーを対象に、EV、PHV、FCV(燃料電池車)といった新エネルギー車、いわゆるNEV(New Energy Vehicle)の製造・販売を一定比率で義務付ける規制ですね。
清田 そうです。そのため、多くの自動車メーカー様が今、EVやPHV等の開発に懸命に取り組んでいらっしゃいます。