独・ロバート・ボッシュGmbHの日本法人ボッシュは、オートサービスショー2019(5月16日〜5月18日・東京ビッグサイト青海展示棟)に出展し、自動車事故の発生時に車両の挙動を記録する装置EDR(EVENT DATA RECORDER イベントデータレコードダー)のデータを読み出しできるツールの最新型「CDR900」を展示した。
事故発生時の車両状況を知るために重要な情報が記録されるEDRは、いわばクルマのフライトレコーダーといえるもの。通常は、車両生産時、主にエアバッグコントロールモジュールに搭載されている。
主な役割は、車両に一定以上の衝撃が加わった際に、通常そこから5秒間さかのぼった車両の状況を記録するためのもの。速度、ブレーキ操作、ステアリング操舵角、衝突の大きさ、シートベルトの着用状況、エンジン回転数、アクセル開度、シフトポジションなど最大60種(車種で異なる)の情報を、時系列で記録することが可能だ。
そして、このEDRから事故発生時のデータを読み出すことができるツールがCDR(CRASH DATA RETRIVAL クラッシュデータ・リトリバル)で、今回ボッシュが展示したCDR900は、同社CDR製品の最新モデルとなる。
ボッシュ ホームページより抜粋
主な特徴は、EDRからのデータ読み出しに関しUSB、イーサネットなどに対応、またPCへのデータ転送はWifiなどを介してワイヤレスで行うことを可能としている。
加えて、従来型が8ビットなのに対し、新型は64ビットのため、処理速度も著しく向上している。