一方、日本をみると1980年、90年代には半導体産業は非常に強い分野でした。ところが、いまや様変わりしており、ネガティブな印象が強いといえます。ですが、半導体産業を支える国内の材料、装置分野は非常に強く、半導体材料では世界の55%のシェア、半導体製造装置では33%のシェアを日本企業が持っています。
強いといわれている日本の自動車産業をみても、世界のマーケットでの生産台数シェアは10%前後であり、これと対比しても業界内における日本企業のシェアがいかに高いかがわかると思います。
テクノロジーをみても、非常に小さいナノの世界の技術を織り込んだ産業であります。これらを学生、さらにご両親に認識してほしいというのが願望であり、工業団体としてこれらの活動に積極的に取り組んでいきたいと考えています」
【SEMICON Japan(セミコン・ジャパン)概要】
SEMIが世界7カ国で開催する国際見本市の一つであり、日本では毎年12月に実施。2018年は12月12日から14日まで、東京ビッグサイト東展示棟と会議棟で開催する。出展者数は780社、1800小間を予定し、約7万人の来場者を見込んでいる。
また、初開催となる「SMART Transportationサミット」では、国内、海外から多彩なセミナー講演者が登壇する予定。
主な講演者は
トヨタIT開発センターの今井孝志社長、
本田技術研究所R&Dセンターの岩田和之執行役員、
デンソーの隈部肇常務役員、
ボッシュのクラウス・メーダ―社長、
インフィニオン テクノロジーズ ジャパンの杵築 弘隆部長
http://www.semiconjapan.org/jp/
【浜島雅彦(はまじま まさひこ)氏 プロフィール】
1983年に名古屋工業大学卒業。同年・東京エレクトロン株式会社入社。
1994年Tokyo Electron America, Inc.の立ち上げに参画。
2003年からTimbre Technologies, Inc.社長などグループ会社の経営職を歴任。
2015年にTokyo Electron U.S. Holdings, Inc.経営統合オフィスリーダー。
2016年から東京エレクトロン株式会社 執行役員 経営戦略担当。
2018年、SEMIジャパン代表に就任。