——SEMICON Japanでのサミット実施は初ですか? 他に自動車産業とのコラボレーションは
浜島氏 「SMART Transportation サミットは今回が第1回目となります。また、SEMIでは自動車と半導体との戦略的コラボレーションを進める会合の場としてGlobal Automotive Advisory Council(グローバル・オートモーティブ・アドバイザリー・カウンシル)を立ち上げました。
すでに欧州で活動が始まり、米国でも先ごろスタートしています。また、日本でも近く会合を予定しています。この活動により、自動車と半導体に関連した標準化やセキュリティ、安全などの様々な問題を議論することで、半導体を軸に自動車産業に貢献できるよう取り組んでいきたいと考えています」
——SEMIとして現在の課題は
浜島氏 「まず、グローバルに共通する一番の課題は、人材問題です。
例えば、米国のIT(情報技術)分野をみると、世界的に注目されているグーグル、アップルをはじめとした企業が存在します。こうしたアプリケーション関連企業に比べて、シリコンバレーの中心部にいながら半導体産業の印象は残念ながら薄いといわざるを得ません。このため、なかなか(半導体関連企業に)就職を希望する学生が集まらないのです。
我々の産業も、半導体をコアにテクノロジーが集積した分野である点は同じです。半導体チップの中では、極めて高度なことが実現されていますが、それがなかなか理解してもらえないのです。スタンフォードやカリフォルニアなどの周辺大学の学生の目が向くようになることを期待したいと思っています。