12月のSEMICON Japan 2018で、自動車及び半導体メーカーが集うセミナー「SMART Transportation サミット」を初開催
半導体デバイスがあらゆる産業、生活空間に革命をもたらしている。
こうした中、半導体材料、半導体製造装置メーカーをコアの会員とするSEMIは展示会や会議などを通じ、半導体産業の成長に大きく貢献してきた。
さらに、ここにきて半導体の一層の成長加速を予感させる勢いとなっているのがクルマをはじめとしたトランスポーテーション分野だ。
このため、今年12月に開催予定の国際見本市「SEMICON Japan 2018(12月12日〜12月14日・東京ビッグサイト)」でも同分野をメイン・イベントに取り上げる。
そこでSEMIジャパン(東京都千代田区九段南4-7-15)の代表取締役社長、浜島雅彦氏にトランスポーテーション分野に注力する狙いやトレンドを聞いた。
(佃モビリティ総研・松下次男)
——まずSEMIについてお聞かせください
浜島氏 「SEMIは半導体の材料、製造装置をコアにした会員企業で成り立っており、他の工業団体と異なるのがグローバルに活動を展開している点です。
本部は米国カリフォルニア州のシリコンバレー内にあり、会員数は約2000社。このうち、日本は3百数十社の会員数を数えます。2年後に創立50周年を迎えるSEMIは、まさに半導体の成長とともに歩んできた国際工業会だといえます」
——半導体の成長に伴いSEMIの活動にも変化が出てきているのでしょうか
浜島氏 「会員企業のコアとなっているのは半導体の材料、製造装置ですが、近年、これらを使って生産される半導体デバイス、さらにその先にあるアプリケーション、システムまでの関係性が非常に接近しています。
このため、我々の活動も従来の会員の周辺だけにとどまっているのではなく、フィールドを広げることに価値があると判断し、2年ほど前からエレクトロニクスのサプライチェーン全体を対象領域にした活動に取り組んでいます」