エイブリックは、12月3日、主にリチウムイオンバッテリーに用いる車載用3~6セルバッテリー監視IC「S-19192シリーズ」の販売を開始したことを発表した。
近年、環境規制の強化等により、自動車やバイクで用いられる12V系電源には、鉛バッテリーに代わりリチウムバッテリー活用への期待が高まっている。
また、車の各種電子制御技術が発達する一方で、重要な制御機能用の電源が喪失するといった万が一の事態に備えるため、より確実なバックアップ電源を装備しておく必要性も高まることも予想されている。
加えて、今後、ハイブリッド車や電気自動車の普及が加速し、自動運転技術がさらに発達してくると、搭載されるバッテリー数の増加は必至となり、車載バッテリーおよびそれらを監視するICには、高い品質が求められるだけではなく、故障発生時の万全な安全対策も喫緊の課題となっている。
そんな背景の中、エイブリックが発売した新製品「S-19192シリーズ」は、車載用3~6セル直列バッテリー監視用IC。
主な特長は、
(1)マイコンソフトウェアに依存しない強固なスタンドアロン監視が可能
(2)車載BMS(Battery Management System)のセカンダリ監視ICとして使うことでシステムの安全性向上に貢献できる
(3)偶発故障を検出する自己診断機能も搭載
等々。
これらにより、堅牢な車載BMSをシンプルな構成で実現し、なおかつ、故障などのトラブルに対してもより高い安全性を確保することが可能となる。
【主な仕様】
・過充電検出電圧:2.50V ~4.50V ±20mV
・過放電検出電圧:1.50V ~3.00V ±80mV
・動作時消費電流:18uA max.
・最大定格:28V
・動作温度:-40℃~+105℃
・パッケージ:16-Pin HTSSOP
・AEC-Q100対応(※2)
・PPAP対応可能
【S-19192シリーズの詳細】
【公式ホームページ】