愛知製鋼は12月10日、同社が新開発した省資源高強度高圧水素用ステンレス鋼“AUS305-H2”が、トヨタ自動車が12月より販売する燃料電池自動車新型「MIRAI」の水素充填口などの高圧水素系部品に採用され、供給を開始したと発表した。
“AUS305-H2”(JIS規格のSUS305 相当鋼)は、レアメタルである高価なモリブデン不使用の 省資源高強度高圧水素用ステンレス鋼である。 モリブデン不使用でも、当社独自の成分設計技術により、 初代「MIRAI」に採用された“AUS316L-H2” と同等の優れた強度と耐水素脆化特性を実現。さらに、快削元素の添加により、工程における切削加工性を向上させている。
これにより、省資源化と低コスト化を実現し、燃料電池 自動車やインフラである水素ステーションの更なる普及に貢献するとしている。