ナルネットコミュニケーションズでは、「メンテナンスリース」の管理台数が創業以来初めて10万台を突破したことを10月21日発表した。
愛知県を本拠地とする自動車メンテナンス受託管理会社ナルネットコミュニケーションズは、1978年「日本オートリース」として誕生後、徐々に事業を拡大し、オートリース会社に対する車両管理・メンテナンスや残価保証、個人向けリース商品の企画・提案、車両買取などを実施。本年前期末の自社集計により、車両費・諸費用の分割支払いに点検・整備や緊急時サポートを組み合わせた「メンテナンスリース」の管理台数が創業以来初めて10万台を突破した。
日本の自動車産業において、新車販売に占めるリース車比率はここ5年で11.2%から14.5%(令和元年1-12月)と飛躍的に伸長。車両購入や税・諸費用・整備費用の支払いに関する煩雑な事務処理をアウトソーシング可能で、経費算入が容易になる自動車リースのメリットが改めて注目されている。最近では残価設定型ローンやカーシェアリングなど、自動車の所有形態が多様化していることを背景に、中小法人や個人によるリース契約が増えており、さらなる市場成長が見込まれている。ナルネットコミュニケーションズでは、管理車両のメンテナンスを全国約9,400カ所の提携工場に委託、本社で車両情報を一元的に管理し、効率的なデータ収集や顧客対応を実施。少ない入庫回数で充分なサービスを行うことで車両稼働率を向上させ、自動車ユーザーの利便性を高めるほか、独自の整備データベースに蓄積した整備記録に基づいたメンテナンス料算出を行うことで整備工場の業務効率化を支援。自動車リース業界に追い風が吹いていることに加えて、こうしたナルネットの自動車メンテナンス管理を評価する大手オートリース会社が増えていることが契約台数の増加につながり、リース満了車取引の増加も相まって、2020年3月期の売上高は147億3400万円と、5期前の73億3200万円に比べ、倍増を達成した。
こうした成果を踏まえ、ナルネットコミュニケーションズ 代表取締役社長の鈴木隆志は、「メンテナンス契約台数10万台の突破は、弊社に対する多くの方々の信頼の証であり、大きなマイルストーンだと捉えています。今後も不断の努力を通じ、自動車ユーザーの利便性向上と整備工場の業務効率化に貢献していく所存です。また自動車の保有への意向が大きく変化する中で、企業理念として『Mobility’s Transformer』を掲げ、新しいビジネスも模索中。自動運転支援技術、コネクテッド技術の向上など、自動車を取り巻く目まぐるしい環境変化に対応するため、情報量の強化と他社との連携を重要視し、車両管理情報や顧客の要望など大量のデータを、独自のノウハウを用いて活用してまいります」と述べている。
■ナルネットコミュニケーションズ:www.nal-mt.co.jp