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2018年8月9日【オピニオン】

米・テスラのイーロンマスク氏、自社株の非公開化を検討示唆

坂上 賢治

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そこでまず、我々の株主が当社の株式の扱いについて自らの意志で選択できるよう整備したいと考えています。具体的には、当社のQ2収益成果(16%増)を踏まえた上で、収益成果前のひと株の単価に対して20%のプレミアム額を提案し、1株あたり420ドルで同株式を買い取ることを検討・提案したいと思います。

 

もちろん私の本来の希望は、株式が非公開となった後でも、今のすべての株主が当社の株式を保有頂き、引き続き我々を応援して頂けることです。

 

また併せて、テスラについても先のスペースXのケースと同様、我が社の従業員全員が、当社の株主になって欲しいとも考えています。

その場合、株式を保有頂いている従業員は、時に株式を売却しオプションを行使することができるようになります。結果、我々経営陣と同じく、会社の成長価値をよりダイレクトに共有することができるようになります。

もちろん経営陣がテスラとスペースXの資産をマージすることは絶対になく、それぞれは常に独立したオーナーシップとガバナンスの仕組みを携えて経営を続けて行きます。

 

 

また私自身が現在保有するテスラの株式約20%を今後、個人的に増やすことについて私自身がまったく興味がなく、テスラを運営していくにあたって長期的な視野に立った経営を続け、純粋にテスラという企業をよりベストな舵取りで、さらに大きくしていきたいと考えています。

 

なおこの株式非公開の提案は、最終的には株主の投票により最終決定されます。このプロセスが期待通りに終了すれば、私たちにとっても大きなチャンスになると信じます。

いずれにしても、テスラの未来はとても明るく、私たちが目指す未来を実現するため、今後も精力的に貢献していきたいと考えています」と綴られている。

 

 

ちなみにこの考え方は、かつて2013年に同じ米国企業のパソコンメーカー大手のデルが行った「株式の非公開化の論理」とよく似通っている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。