宮崎トヨタ自動車は9月6日、県内で初めて免許不要の近距離モビリティWHILL(ウィル)の取り扱いを開始した。取り扱うウィルは、WHILL社が9月3日に発表したばかりの「WHILL Model R(ウィル モデル アール)」を含む全4ラインアップ。
ウィルには、片手で操作でき、小回り性能や収納性の高い椅子型と、前にハンドルがあり操作感覚が自動車や自転車と似ているスクーター型の2種類があり、いずれも免許もヘルメットも不要の「歩行者」扱いとして歩行領域(歩道・屋内外)を走行できる。
取扱いを開始した理由は、高齢化の加速による「2025年問題」が迫り、高齢化率が全国平均を上回る宮崎県でも(高齢化率33.7%、全国平均は29.1%)地域の移動インフラ確保が急務となっているため。
内閣府「令和6年版 高齢社会白書」: https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2024/zenbun/06pdf_index.html
宮崎県「宮崎県における高齢化の状況」: https://www.pref.miyazaki.lg.jp/choju/kurashi/koresha/20200213101721.html
免許返納の有無に拘らず高齢世代に対して外出目的や移動距離に応じて、自転車の代わりとしても使い易い近距離モビリティを日常的に使い分ける新たな移動習慣を提案するという。
併せて販売するだけでなく、出先などで一時的に利用できる近距離移動サービスの提供を視野に地域住民の快適なモビリティライフとしての活用も提案していきたい考えだ。
こちらは日常的には乗らないが長距離となると歩行がつらい高齢世代などが一時的に出掛けた先でウィルを借りても快適に施設やエリア内を快適に移動できる環境整備を進めていく。同社ではこの2事業により、日常から一時まで、全方位的かつあらゆる場面で誰もが快適に近距離移動できる地域社会の構築を目指していくとしている。
なお宮崎トヨタ自動車では、新たな取り扱い開始を記念し、家族からウィルをプレゼントされた対象者に、該当モデルのアクセサリーセットを贈呈するキャンペーンを10月31日まで実施する。