三菱自動車工業は12月1日からタイ・バンコクで開催される第37回タイランド・インターナショナル・モーター・エキスポ2020でプラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』を同国初披露し、予約注文を受付け開始する。アセアンでは昨年7月のインドネシア、本年9月のフィリピンに続いて3カ国目の投入となる。
同社CEOの加藤隆雄氏は「新環境計画パッケージで策定したように、当社は持続可能な社会の発展に貢献するため、まずは2030年までに電動車比率50%の達成を目指している。今回の『アウトランダーPHEV』のタイへの投入は、当社が推進する電動車普及への道のりを支える。環境に配慮したソリューションを求めるタイのお客様に新たな環境対応車として提案する」と述べている。
『アウトランダーPHEV』は三菱自動車の強みである電動化技術、SUV技術、四輪制御技術を結集させたフラッグシップモデルだ。ツインモーター4WDと車両運動統合制御システム「S-AWC」によって、力強く滑らかで静かなEVならではの走り、誰もが安心して楽しめるハンドリングを提供する。2013年の発売から累計販売台数は26万台を達成し、PHEVカテゴリーにおいて世界最多販売、欧州では2015年から5年連続でプラグインハイブリッドカテゴリーの販売トップとなっている。近日中に日本での発売を予定している新型『エクリプス クロス』のPHEVモデルとあわせ、グローバルでのPHEVラインナップを拡充していく。
また、同イベントではタイにおける生産・販売会社ミツビシ・モーターズ・タイランド(以下MMTh)が「電動DRIVEHOUSE(以下DDH)」をデモンストレーション展示する。DDHとは、電動車、V2H充放電機器、太陽光パネル、家庭用蓄電池などで構成する家庭での使用を想定したシステムをパッケージ化したサービス。家庭での太陽光発電による電動車への充電や、電動車から家庭への電力供給を可能とし、電気代の節約や緊急時の非常用電源としての利便性をはじめ、利用者に様々なメリットを提供している。
本年10月にMMThはタイ発電公社(Electricity Generating Authority of Thailand)と『アウトランダーPHEV』を用いたV2Xからのエネルギー変換の開発、試験、データ収集への覚書を締結しており、両社で連携して同国でのV2X事業の検証に取り組んでいる。