三菱自動車工業は、4月24日開催の取締役会で、2020年3月期通期連結業績予想および、1株あたり配当予想の修正を、以下の通り決定した。また、代表執行役、執行役、執行役員の報酬を減額する。
1.通期連結業績予想値の修正について
■2020年3月期通期連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
<修正の理由>
前回の11月6日公表予想に対して、グローバル自動車需要の一層の低迷に加え、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大による影響も重なったことで販売台数が大幅に減少。11月公表予想値達成に向けてコスト低減に取り組んだものの、需要環境の急激な悪化が想定を大きく超え、連結売上高および連結営業利益が同予想を大きく下回る見込みとなった。
なお、親会社株主に帰属する当期純利益は、営業利益の悪化に加え、持分法による投資損益の悪化や繰延税金資産の取崩しにより法人税等調整額を計上した結果、同予想を下回る見込みとなった。
※以上の予測は、現時点で入手可能な情報に基づいているため、実際の業績がこれらの記述と異なる可能性がある。
2.配当予想の修正について
■修正の内容
<修正の理由>
新型コロナウイルス感染拡大の影響により事業環境が急速に悪化する中で、収益力の回復に向けた財務基盤の安定化が急務であると考え、期末配当を無配とする。
3.役員報酬等の返納・減額について
三菱自動車グループがおかれている厳しい現状を受け止め、代表執行役、執行役、執行役員の報酬を減額する。また、社外取締役を含む非業務執行取締役から、報酬の一部を返納する旨の申し出があり、三菱自動車は、この申し出を受け入れる予定。
■減額・返納の内容
① 代表執行役、執行役、執行役員:業績連動報酬 不支給、基本報酬 20%~30%減額。
② 社外取締役を含む非業務執行取締役:10%~25%返納。
– 対象期間:2020年度(12ヵ月)