三菱自動車工業は11月21日、中国に於ける生産・販売合弁会社“広汽三菱汽車(以下、広汽三菱)”が生産した新型クロスオーバーSUV「アウトランダー」の同国での販売を、19日より開始したと発表した。
三菱自動車初のクロスオーバーSUVとして、2001年に発売された「アウトランダー(*1)」は、同社のフラッグシップモデル。「威風堂堂」を商品コンセプトに掲げる新型モデルの登場に伴い、昨年には、そのガソリンエンジンモデルを北米で発売。以降、中東やオセアニア、中南米、アフリカにも投入され、世界で累計10万台以上(2022年10月末時点)を販売、同社世界販売台数の約2割を占めるコアモデルの一つにまで成長した。
中国仕様は、最高出力120kW、最大トルク280 N・mの1.5L直噴ターボエンジン+48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。ターボエンジン特有の低中速から立ち上がるトルク特性にマイルドハイブリッドのモーターアシストを加えることで、滑らかで扱いやすい加速性能と低燃費を実現。
“ダイナミックシールド”コンセプトを進化させたフロントデザインや、大径20インチタイヤ(*2)の採用で力強く存在感のあるエクステリアや、上質感にこだわった室内、また、新開発のプラットフォーム+大幅進化を遂げた電子制御4WDとS-AWC(*3)により、様々な路面状況で安全に走行できることなどが特徴となっている。
*1:日本では「エアトレック」として発売。
*2:グレード別装備。
*3:Super-All Wheel Control。
[広汽三菱の概要](2022年10月末現在)
– 会社名:広汽三菱汽車有限公司
– 設立/営業開始:2012年9月25日
– 所在地:中国湖南省長沙市
– 資本金:19.47億元(広州汽車:50%、三菱自動車:30%、三菱商事:20%)
– 主要役員:董事長(会長)陳 茂善 総経理(社長) 山本 賢一朗
– 工場生産能力:27万台/年
– 敷地面積:
・GMMC本社(含む販売支社):93.4ヘクタール
・開発センター:36.6ヘクタール
– 従業員数:2,891名
– 販売会社数:231社
– 生産車種:ASX(日本名:RVR)、アウトランダー、エクリプス クロス、エアトレック。