三菱自動車工業は10月9日、現地子会社のミツビシ・モーターズ・ベトナム・カンパニー・リミテッド(以下、MMV)が事業開始から30周年を迎えたことを記念して、MMVが8日にホーチミン市で式典を開催したと発表した。
この式典で、三菱自動車の代表執行役社長の加藤隆雄氏は、「三菱自動車にとって、ベトナム市場はその創生期から共に歩んできた長い歴史があり、現在では当社の成長を支える重要な拠点の一つとなっております。今後もベトナム国内の自動車産業と地域経済の発展に寄与するため、さらなる生産、販売の拡大に努めてまいります」と述べている。
ベトナム事業の変遷
三菱自動車は、ベトナム経済の発展に貢献するため、同国の自動車市場創生期にあたる1994年にMMVの前身である生産・販売会社を三菱商事や現地パートナーと合同で設立し、ベトナム事業を開始。現在、このベトナム事業は、その後の同国の自動車市場拡大と共に、アセアンでの成長戦略を支える重要なものの一つになっていると云う。
なお、MMVに於いては、2023年度に7人乗りMPVの「エクスパンダー」が同国の車種別販売台数で1位を獲得したほか、2024年3月に販売を開始した小型SUV「エクスフォース」も発売初月に同3位を記録するなど、2023年度のMMV全体の販売実績は約3万台に。
2024年度も「エクスパンダー」が7月まで4カ月連続で車種別販売台数でトップ3に入ったほか、「エクスフォース」が7月から2カ月連続で同1位を獲得しており、好調な販売を継続。加えて9月には新型「トライトン」も投入するなど、さらなる販売台数の増加を目指していると云う。