三菱自動車工業傘下のミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイは4月23日、欧州市場向けコンパクトSUV「ASX」に大幅な改良を施した上で欧州の一部地域で車両販売を開始する。
改良内容は、フロントフェイスを洗練されたモダンなデザインへと刷新したのに加え、コネクティッド機能、安全機能の強化など実施。利便性や安全性を大きく高めた上での販売となる。具体的な販売時期は2024年6月から、欧州に於ける三菱自動車ブランドの販売ネットワークを通じたリリースとなる。
このASXは、同社のアライアンスパートナーのルノーからOEM供給を受けるCMF-Bプラットフォームを採用した2列5人乗りのコンパクトSUV。先の2023年3月から欧州で販売されていたもの。当該車両は、2024年5月よりスペインのルノー社バリャドリード工場で生産が開始される。
新型ASXの主な特長は下記の通り
1.デザイン
新型『ASX』では、三菱自動車のデザインアイデンティティである「ダイナミックシールド」をより強く印象付けるフロントフェイスに一新した。
より具体的には、バンパー中央部を大胆にブラックアウト化することで「ダイナミックシールド」を強調すると共に、立体的で奥行き感のあるサテンシルバーのグリルモチーフを組み込んで一体化させ、ダイナミックかつ堅牢な印象を両立させた。
LEDヘッドライトは、L字型とスリット状の造形を組み合わせ、洗練されたモダンな印象に仕上げた。またダイヤモンドカット加工を施したブラックの18インチのアルミホイール(グレード別装備)を新たに採用し、スポーティな逞しさを表現した。
2.コネクティッド機能
室内では10.4インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオを新たに採用すると共に、三菱車で初めての Google 搭載車( グレード別装備 / Google LLCの商標 )として、コネクティッドサービスを充実。
音声で電話やメール、音楽の再生、リマインダーの設定、車内の温度調整などができる Google アシスタント。ナビゲーション機能やリアルタイムの交通情報を提供する Google マップ。スマートフォンのように音楽やポッドキャストなどのアプリをダウンロードできる Google Playを使用することができる。
また、コネクティッド機能を強化する新開発のモバイルアプリ「My Mitsubishi Motors」を展開。スマートフォンから駐車位置の確認などが可能となり、日常生活での使い勝手を向上させている。
3.安全機能
駐車可能位置を自動で検知し、車庫入れや前向き駐車、縦列駐車をサポートするパークアシスト( グレード別装備 )や、車両周囲の障害物などの確認を補助するアラウンドビューモニター( グレード別装備 )を装備し、駐車時の安全性と利便性を高めた。
また、後退時交差車両検知警報システム[RCTA]( グレード別装備 )をはじめとする予防安全技術を充実させることで、快適かつ安全・安心な運転をサポートする。
4.パワートレイン
新型『ASX』では、ハイブリッドEV(HEV)モデル、マイルドハイブリッドモデル、ガソリンエンジンモデルを設定した。HEVモデルでは1.6Lガソリンエンジンに駆動用と発電用の2つのモーター、マルチモードオートマチックトランスミッションと1.2kWhの駆動用バッテリーを組み合わせた。
また、バッテリー残量を温存しながら走行する「Eセーブ」モードを新たに採用した。駆動用バッテリーの充電を40%以上に保つことができるため、EV走行したい場面や、急坂などモーターによるエンジンのアシストが必要な場面に備えて、電池残量を確保しておくことが可能となっている。
その他、1.3L直噴ガソリンターボエンジンと6速マニュアルトランスミッション或いは7速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたマイルドハイブリッドモデル、1.0Lガソリンターボエンジンと6速マニュアルトランスミッションを組み合わせたガソリンエンジンモデルをラインアップしている。