三菱自動車工業は６月９日、欧州事業統括会社のミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ（オランダ ボーン）が現地時間の8日、欧州市場向けの新型コンパクトハッチバックの「コルト」をプレミア公開したと発表した。
コルトは、三菱自動車が乗用車で初めて採用したペットネームで、1962年にその名前を冠した最初の車「コルト600」が登場。
1967年には、「コルト1000F」が国際ラリーに初参戦するなど、今日のクルマづくりに繋がる礎となった。また数世代に亘って国内外で多くのモデルが発売され、欧州では1978年から2014年にかけて120万台以上が販売された。
新型コルトは、欧州で3月から販売されている「ASX」に続いて、アライアンスパートナーのルノーからのOEM供給を受け、三菱自動車ブランドで販売されるコンパクトハッチバック。
5ドアコンパクトハッチバックとして欧州市場に9年ぶりに再投入されるというこのモデルは、3社アライアンスによるCMF-Bプラットフォームを採用。トルコのルノー・ブルサ工場で生産され、三菱自動車の販売ネットワークを通じて、10月から販売される。
[新型コルトの特徴]
力強くスポーティな外観デザイン
・フロントに、三菱自動車のフロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」の要素を取り入れ、両サイドに広がる勢いを表現したグリルを採用。
その上部にスリムなフルLEDヘッドライトを、また下部にL字型のLEDデイタイムランニングランプを組み合わせることで、シャープな表情に仕上げた。
・リヤデザインは、ワイド感を強調するバンパーにより、スポーティで安定感のあるデザインを実現。
ハイブリッド（HEV）とガソリンエンジン2機種を設定
・1.6Lガソリンエンジンに駆動/発電用の2つのモーター、マルチモードの自動変速機と1.2kWhの駆動用バッテリーを組み合わせたHEVモデルに加え、1.0Lガソリンターボエンジン＋6速マニュアルトランスミッション、1.0Lガソリンエンジン＋5速マニュアルトランスミッションを組み合わせた2機種のガソリンエンジンモデルが用意される。
快適性・安全性
・インストルメントパネルの中央にスマートフォン連携ディスプレイオーディオ（SDA）を配置。7インチと9.3インチ（グレード別装備）のディスプレイから、走行モードやエンジンの出力特性、ステアリングフィール、車内環境などを個別設定できる「マルチセンス」システムを操作可能。
・「マイセンス」「スポーツ」「エコ」の3つ走行モードが選択可能。
・BOSEプレミアムサウンドシステム（グレード別装備）の採用により、ドライブ中も臨場感のあるオーディオ体験を楽しむことが可能。
・運転をサポートする先進安全装備を充実。
＜新型コルトに含まれる先進安全装備＞
– レーダークルーズコントロールシステム［ACC］（Adaptive Cruise Control with Stop & Go）（全車速追従機能付）。
– 車線逸脱防止支援機能［LDP］（Lane Departure Prevention）。
– 駐車支援システム（Easy Park Assist）。
– 衝突被害軽減ブレーキシステム［FCM］（Forward Collision Mitigation system）。
– 車線逸脱警報システム［LDW］（Lane Departure Warning）。
– オートマチックハイビーム［AHB］（Automatic High Beam）。
– 標識認識システム［TSR］（Traffic Sign Recognition）。
– 後側方車両検知警報システム［BSW］（Blind Spot Warning）。
– 後退時交差車両検知警報システム［RCTA］（Rear Cross Traffic Alert）。