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厚木市が導入した新型eCanterのゴミ収集車
狭い路地や住宅街に適した新型「eCanter」ごみ収集車を国内初導入
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、電気小型トラック「eCanter」の新型モデルのごみ収集車1台を3月9日に神奈川県厚木市(市長:山口貴裕)に納車した。
新型モデルで新たにラインアップに加わった車幅が狭い標準キャブモデルのごみ収集車は、国内初の導入となる。新型「eCanter」ごみ収集車の導入は、今回が国内で2台目となり、また自治体での導入は初めてとなる。
新型「eCanter」で新たにラインアップに追加した標準キャブモデルは、従来モデルから展開するワイドキャブと比べてよりキャブ幅が狭く小回りが利くため、住宅街や狭い路地などを走行するごみ収集車の用途に適している。
今回厚木市が導入した標準キャブでホイールベースが最も短いモデルは、小回りが利くサイズの特性によって近距離輸送などの用途に適しており、国内で展開する全28型式のラインアップの中で、顧客ニーズが高い車型となっている。
バッテリー駆動で走行時に排出ガスを一切出さず、振動や騒音が少ないゼロエミッション車両の「eCanter」ごみ収集車は、深夜や早朝での稼働にも適しており、地域の環境に配慮した収集作業に貢献する。なお今回厚木市に納車した当車両は、新明和工業が架装を行った。
厚木市への導入は、MFTBCと厚木市および新明和工業の3者が2021年5月10日に締結した「『EVごみ収集車』に関する連携協定」に基づくもの。
同協定は、脱炭素社会及び2050年カーボンニュートラル実現のため、EVごみ収集車の普及促進について三者が最大限協力し、かつ先駆的に取り組むことを目的としている。
厚木市は「eCanter」従来モデルのEVごみ収集車を2022年に1台導入し、今回が2台目の導入となった。厚木市が導入した新型「eCanter」ごみ収集車は、今後厚木市内の一般家庭のごみ収集で活用される予定だ。
また厚木市内に整備中の新ごみ中間処理施設から、ごみを焼却した熱によって発電した電力を使って新型「eCanter」ごみ収集車を運用する計画も進められており、充電時から走行・ごみ収集作業までの一連のサイクルにおけるカーボンニュートラル化にも貢献していきたい考えだ。