三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、ドイツのハノーバーで開催された国際モーターショー(IAA)で発表された、メルセデス・ベンツブランドの大型トラック「アクトロス」に搭載される「レベル2」の自動運転機能を、2019年からふそうの大型トラック「スーパーグレート」に搭載して発売する。
「レベル2」の自動運転システムは、ブレーキ、アクセル、およびステアリングを個別に制御。特定の速度でのみ作動するシステムとは異なり、アクティブ・ドライブ・アシスト(ADA)では、運転を部分的に自動制御する。
また、新たな要素として、アクティブ緯度制御機能のほか、レーダーとカメラから得られる情報を融合し、あらゆる速度で縦方向と横方向の動きを制御する機能が加わった。
●アクティブ・ドライブ・アシスト(ADA)
アクティブ・ドライブ・アシストは、ふそうで実績ある定速走行・車間距離制御装置をもとに構築され、ストップ&ゴー制御機能や、車線維持アシスト機能を備えている。
●アクティブ・ブレーキ・アシスト5(ABA5)
前方車を含む障害物への衝突の危険が迫った時に、必要に応じてフルブレーキ(急ブレーキ)を自動的に作動させ、ドライバーを支援するシステム。
ABA5では、新たにレーダーやカメラシステムと連携し、車両前方の空間をより正確に監視し、路上の歩行者への対応精度を向上させている。
ADAとABA5の「スーパーグレート」への搭載は、新型「メルセデスベンツ・アクトロス」への装備後、2019年に提供されると云う。
MFTBC代表取締役社長・CEOのハートムット・シック氏は、以下のように述べている。
「ふそうの自動運転システムを構成する部品と、メルセデス・ベンツ製乗用車の部品とは、8割が共通しています。このことは、ふそうがダイムラー・グループの一員であることの価値を日本のお客様に提供できることを明確に示しています」。
■(三菱ふそう)スーパーグレート:http://supergreat.jp/