三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は4月19日、タンザニアに於けるFUSO車両の新たな販売代理店として、フランスの大手商社CFAOグループ傘下の自動車販売代理店である「Capstone Corporation(キャップストーン・コーポレーション/以下、キャップストーン社)」と販売店契約を締結し、先月30日、ダルエスサラーム市内で記念イベントを開催したと発表した。
イベントでは、キャップストーン社を通じた初めての納車式が催され、現地食品・飲料メーカーのバクレザ・グループに中型「FI」トラックが引き渡された。
CFAOは、アフリカを中心に、自動車の輸入から組み立て・販売・リースまで、幅広く事業を展開し、アフリカ大陸で最大規模の自動車販売ネットワークを統括。ケニア、ナイジェリア、ガボン、ガーナ、マダガスカル、モーリシャスなどでの販売事業を通じて培ってきた、FUSO製品に関するカスタマーサービスのノウハウと実績を有していると云う。
今回の提携に伴い、CFAOは、グループ企業のキャップストーン社を通じて、タンザニアのダルエスサラームと、製造業が盛んな内陸部のアルーシャの2拠点でFUSO車両の販売を開始。MFTBCは、農業、エネルギー、日用品などのビジネスへの対応を目指し、タンザニアでのFUSOブランドのラインアップを拡充し、総重量4.4トンの小型トラック「キャンター」から連結車両総重量49トンの大型トラック「TV」まで、より幅広い車両を提供していく。
なお、タンザニア向けの全てのトラックは、MFTBCのパートナー企業であるダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ(DICV)社のインド・オラガダム工場およびMFTBCの川崎製作所から完成車として輸出されると云う。
MFTBCは、キャップストーン社との新たな業務提携により、20年間に亘る着実な経済発展および、政府インフラ支出によってさらなるモビリティ・ソリューション需要が期待されるタンザニアでの販売強化を目指すとしている。