三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、キューバ石油公社(CUPET)から、小型トラック「キャンター」など、96台を受注した。ふそう車両として今回の受注は、キューバ市場において過去最大となると云う。
受注の内訳は、小型トラック「キャンター(GVW5.7トン)」77台、ダブルキャブタイプの小型トラック「キャンター(GVW6トン)」13台と、中型トラック「ファイター(GVW15.1トン)」6台の合計96台。販売は、キューバにおけるダイムラーグループブランドの正規輸入業者でもある、ふそうブランドの現地総代理店「MCVコマーシャル(以下、MCV社)」を通じて行われた。
CUPETは、全国で燃料、潤滑油および液化石油ガス(LPガス)の供給を手掛ける国営組織で、石油鉱床の探鉱、石油精製や石油製品を販売するほか、キューバ最大の商業公社であるCIMEX社と提携し、ガソリン・軽油給油所の販売ネットワークも運営。今回購入した車両は、LPガスの供給や技術サポートに利用する予定だと云う。
キューバ最大の商用車販売網を持つMCV社は、1995年にふそうブランド車両の販売を開始。これを通じて、MFTBCでは現在、小型トラック「キャンター」や中型トラック「ファイター」のほか、小型バス「ローザ」も提供しているが、2019年の販売台数が前年を上回るなど、現地でのふそうブランドの存在感は、ここ数年着実に高まっていると云う。
また、ドミニカ共和国やコスタリカなどを含む中米カリブ地域では、2019年販売台数が前年比2桁台の伸びを達成したとしている。