三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は11月18日、eモビリティとエコシステムのソリューションが体感できる施設「カスタマーエクスペリエンスセンター」を、川崎製作所(神奈川県川崎市)の敷地内にオープンしたと発表した。
今年7月に新設された電動化推進組織であるエレクトリカル・トランスフォーメーション本部の主導で設置された施設では、ふそうの電気小型トラック「eCanter」の導入を検討している顧客を中心に、ふそうのeモビリティやエコシステム(※1)に関するソリューションについて、実車やプレゼンテーションといった、質の高い経験=エクスペリエンスを提供。以下6つの経験により、eモビリティが体感できると云う。
<施設でできる6つの経験>
①技術体験:車両スペックやEV・FCVの説明、ダイムラートラックグループの取り組みの紹介など。
②商品体験:「eCanter」の実車を用いた説明・試乗など。
③エコシステム・デジタル体験:バッテリーマネジメント、コネクテッドソリューションの説明など。
④充電インフラ体験:充電器の説明・充電体験など。
⑤(オプション)クオリティラボ体験:ふそうの車両品質、クオリティラボ(※2)の説明など。
⑥(オプション)工場体験:「eCanter」を含めたふそうの生産ラインの見学。
センター開設にあたり、MFTBCチーフ・トランスフォーメーション・オフィサー(CTO)のアレクサンダー・ルージング氏は、以下のようにコメントしている。
「輸送業界は、脱炭素化に向けた大規模な変革の時代を迎えており、歴史上でも最大級のエネルギー転換の真っ只中にあります。その中で、カスタマーエクスペリエンスセンターは当社にとって、『eCanter』の導入を検討されているお客様との大切な接点となります。当社はeモビリティ分野のパイオニアとして、ゼロ・エミッション輸送に移行するお客様に、説得力のある製品とサービスを提案できると確信しています」。
MFTBCは、eモビリティ分野のパイオニアとして、先駆的な電気トラックである「eCanter」と、その発売からの4年間で蓄積した知見と専門性によるユニークな体験を提供することで、顧客のeモビリティ導入にあたっての懸念を払拭。ひいては日本政府が掲げる2050年までのカーボンニュートラル達成という目標に貢献すると共にに、「人と地球に、より良い生活と環境を実現する」というビジョンを推進していくとしている。
※1:eモビリティの運用・普及における一連のサイクルを包括した概念。
※2:高水準の製品品質を保つために、最新の品質管理・検査機器を用いて高度な分析や計測を行う品質マネジメント施設。