三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、国内販売拠点の改善を目的に、顧客第一を掲げる同社の中核を担う「ミライ」プロジェクトを発足した。
プロジェクトは、2025年末まで継続され、2019年には最大50億円を投資する。
MFTBCでは、人口減少と急速な都市部への集中に伴う数十年前とは異なるニーズへの対応や、電動化やコネクティビティ等の新たな技術の普及、またそれに伴う迅速かつ高品質なサービス提供のため、設備・施設の改良を推進。
「ミライ」プロジェクトでは「ソフト」と「ハード」を組み合わせて、販売拠点の改良にアプローチを行うと云う。
具体的には、ソフト面において、2017年に国内販売拠点で開始した「リテールエクセレンス」と呼ぶ活動の下、整備業務のプロセス改善と販売部門社員への意識改革を促進。またハード面において、プロジェクトのコンセプトである「3R」(改装 -Refurbish、再建 –Rebuild、移転 -Relocate) に基づき、全販売拠点を対象に評価を行い、設備・施設の改良を実施する。
その一環として、2019年内に、苫小牧(北海道)、郡山(福島)、北板橋(東京)、星崎(愛知)、姫路(兵庫)、松山(愛媛)、鳥栖(佐賀)の7拠点の改装を完了させる。
<3Rの内容>
・改装:内装の改修、整備設備の増設、駐車スペースの拡大などで改良。
・再建:選択した拠点を上記の基準を満たすように建て直す。
・移転:国内販売ネットワークを見直し、ニーズに合わせて移転することにより、拠点へのアクセスと対応時間を改善する。
またMFTBCでは、既に日本、欧州、北米で販売されている量産型電気小型トラック「eCanter(2017年発表)」を始め、今後、国内での更なる電動化の発展を視野に、全国の拠点に急速充電設備等の電動車両対応設備の導入も計画している。
この「ミライ」プロジェクトの開始にあたり、MFTBC CEOのハートムット・シック氏は、以下のように話している。
「”ミライ“プロジェクトは、国内商用車業界でお客様へのサービスを最重要とする当社のコミットメントを明確に示すものです。新しい設備と施設により、全国のお客様により優れたサービスを提供し、お客様のビジネスを支援します」。