「エアロクィーン」新型モデル(撮影用特別仕様車)
新型大型観光バスではデイライトも新規搭載して安全性を強化
三菱ふそうトラック・バス( MFTBC )は12月22日、来年10月施行のオートライト機能の義務付けに対応した新型大型観光バス「エアロクィーン」と「エアロエース」、更に大型路線バス「エアロスター」を発表した。いずれも全国の三菱ふそう販社及び三菱ふそう地域販売部門から今年12月から販売する。
新型大型観光バス「エアロクィーン」と「エアロエース」は、走行中に周囲の明るさを検知し、自動的にヘッドライトを点灯・消灯するオートライトを搭載した。
デイライト付きLEDヘッドランプ
オートライトは、オートライトスイッチがオフでも点灯し、薄暗い時間帯の安全の向上に繫がる。併せて自動車が発する騒音を制限するための騒音規制の規制値「フェーズ2」にも対応させている。
オートライト
加えて昼間の視認性を向上するデイライトも新搭載した。これはヘッドランプ内にデイライトを装備し昼間にデイライトスイッチにより点灯と消灯が可能なもの。これにより車両の認識と昼間の視認性向上に役立つ。
エアロスターではオートライト義務付け対応とEDSSの改良で安全面を強化
「エアロスター」新型モデル(撮影用特別仕様車)
なお大型路線バス「エアロスター」も同じくオートライト機能の義務付けに対応させている。新具体的にはディスチャージヘッドランプにオートライト機能を新たに追加した。
オートライトはスイッチがオフの場合でも、センサーにより自動点灯し、薄暗い時間帯の安全性の向上をサポートする。併せて自動車が発する騒音を制限するための騒音規制の規制値「フェーズ2」にも対応している。
ディスチャージヘッドランプ
またエアロスターでは、ドライバー異常時対応システム(EDSS: Emergency Driving Stop System)も改良した。このEDSSはドライバーが安全に運転出来ないなどの緊急事態が発生した場合に運転席及び運転席後方の客席最前部に設置された非常ボタンを押す事で車両を緊急停止させる安全装置。
ドライバー異常時対応システム(Emergency Driving Stop System:EDSS)
非常ボタンが押された後にシステムが減速を開始する際に、車内で警報音とアナウンスが流れ、車外ではハザードランプの点滅とクラクションの連続吹鳴で周囲に緊急停止を通知する。
新型モデルでは、客席の非常ボタンが作動開始してからブレーキが作動するまでの間も、アクセルが強制的にオフになる。更に車両が緊急停止した後にも音声案内を継続して警報を報知する設定としている。