KRSに納車された「eCanter」
三菱ふそうトラック・バス(以下「MFTBC」)は3月10日、は、電気小型トラック「eCanter」の架装仕様を拡大したと発表した。
今回、MFTBCは「eCanter」国内初となる庫内乾燥機能付冷凍冷蔵車2台を、キユーソー流通システム(以下「KRS」)のグループ会社・キユーソーティスに納車した。架装メーカーのトプレックが手掛けた当冷凍冷蔵車は、庫内を前後2室に仕切り、冷凍(フローズン)帯のマイナス30℃から冷蔵(チルド)帯、常温帯、加温帯のプラス30℃まで、幅広い温度帯に設定できるため、食品や医薬品など、様々な貨物に対応する。
また庫内乾燥装置を搭載することで、結露水のふき取り作業や乾燥待ち時間が不要となり、作業員の負担軽減と作業時間の短縮に貢献するとともに、結露水による雑菌の繁殖を抑え、庫内を清潔に保つ。2台の「eCanter」は今後、KRSの東京SLC(東京都府中市)を起点とした配送業務に使用される。
トナミ運輸に納車された「eCanter」
また、「eCanter」国内初のサイドオープン仕様のコンテナ車2台を、トナミ運輸に納車した。この仕様は日本トレクスのキットを使用し、トナミ運輸の砺波整備工場(富山県砺波市)が架装を行ったもので、ウィングボデーよりも側面パネルの開放時の高さが低く、軒や天井が低い建屋への集配送に適している。側面パネルは地面と平行に近い角度で開くため、日差しや雨よけの役割も果たす。今回納車した2台は、富山市内での配送に使用される予定。