三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、バングラデシュのチャットグラムに営業、整備、補用備品業務を備えた3S(セールス、サービス、スペアパーツ)新施設を開設した。
また、マイクロバス「ローザ」、小型トラック「キャンター」を市場導入し、さらに、現地販売会社のランコン・トラック・アンド・バス ・リミテッド(以下、RTBL)のもと来年度から開始するバス用シャシーの現地組み立てを通じ、製品ラインアップを拡大する。
バングラデシュは、盛んな衣料品輸出産業、公共投資、および国内消費の増加に後押しされ、近年、急速に成長している経済圏の1つで、世界銀行の2019年度の見通しによると、GDP成長率は世界のトップ5に入ると予想。MFTBCは、このバングラディッシュの市場に大きな可能性を見出し、ブランドの拡大のため、投資を行っている。
RTBLは、乗用車、オートバイ、家電、不動産などの産業分野を扱うランコングループの一員で、2018年以降、同国唯一の正規販売代理店として、商用車領域では、ふそうブランドのトラックとバスのみを輸入・卸売している。
昨年RTBLは、首都ダッカのテズガオンに新設した販売施設を始動し、そのオープニングイベントで、市場追加予定の大型「BM」を紹介。このBM用シャシーの組み立てを、ダッカ近くのババニプール地域のKD生産施設で、来年第1四半期から開始する予定だ。
また今回、ダッカ支店に次いで同市場2番目のふそう製品販売拠点を同国主要港の1つを有する物流の中心都市、チャットグラムに新設。新拠点開設を機に、小型バス「ローザ」と小型トラック「キャンター」を披露し、ダッカ支店を通じて、今年8月にその販売を開始した。
MFTBCでは、今回のチャットグラム支店開設により、日本から完成車として出荷する「ローザ」と「キャンター」および、大型バス「BM」をバングラデシュに投入。
既存の中型トラック「FA」・「FI」、並びに大型トラック「FJ」・「FZ」を補完することで、同国市場向けにふそうブランドのあらゆるトラック・バスのラインナップを揃え、南バングラデッシュ内の需要に対応していくとしている。