三菱ふそうトラック・バス(以下「MFTBC」)は2月7日、愛知県知多郡武豊町に、電気小型トラック「eCanter」1台を納車したと発表した。
武豊町は2021年2月2日に、2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」宣言を行うなど、脱炭素に積極的に取り組んでいる。「ゼロカーボンシティ宣言」の中では、「公用車更新時において次世代自動車の導入促進」「電気自動車の急速充電設備の設置を促進」などの施策を掲げている。
その取り組みの一つとして、武豊町では従来から給食配送車として利用していた天然ガス車両に代わるものとして、今回「eCanter」の導入を決定した。「eCanter」は、MFTBCが国内で初めて量産化した電気小型トラックで、走行時にCO2を含む排出ガスを一切出さない。
2022年2月2日に武豊町学校給食センターにおいて納車式が行われた。籾山町長は「自治体への『eCanter』の納車は全国でも本町が第1号ということで、たいへん名誉なことです。地球環境に配慮するだけでなく、子どもたちへの『ゼロカーボンシティ』に対する関心を高める効果も期待しています。環境に配慮した配送車で、町内の小中学校においしい給食を届けます」と話した。
なお「eCanter」が地方自治体で活用されるのは2例目、地方自治体への直接納車は初めての事例となった。