三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は、電気小型トラック「eCanter」の新型モデルを、大手国際物流業者であるドイツの「DBシェンカー(※)」に、36台納車する。
なお、今回の導入は、三菱ふそうにとってフィンランド、オーストリア、スペイン、イタリアの4市場への初導入となる。
DBシェンカーは、持続可能戦略の一環として2018年から、三菱ふそうのeCanterを導入し、ベルリンをはじめとする欧州主要都市の近距離配送で使用。年末までに、保有が合計41台となるeCanterの稼働を、11ヵ国へ拡大する計画だと云う。
三菱ふそうトラック・ヨーロッパのトラマガル工場(ポルトガル)で生産が進められている36台のトラックは、今後数か月にわたり各国に所在するDBシェンカーの運営拠点へ納車される予定だ。
MFTBC代表取締役社長兼CEOのハートムット・シック氏は、以下のように話している。
「ゼロ・エミッションの36台の『eCanter』によって、DBシェンカーとのパートナーシップを次のレベルに進めることができ、大変うれしく思います。私達はともに、都市部での物流の電動化をさらに進め、ヨーロッパの都市で騒音や空気汚染を減らすことに貢献します」。
MFTBCは、eCanterを2017年に世界初公開し、その後世界中の企業に納入し、その合計は今回を含めて年末までに200台を超える予定。eCanterは、2039年までに日本国内へ導入する全ての新型車両を走行時にCO2を排出しないCO2ニュートラル化するビジョンを掲げる同社にとって、重要な戦略車として位置付けられている。
※140年以上の歴史を有するDBシェンカーは、世界の物流産業を主導する企業の一つとして、2019年には、世界130か国のおよそ2,100の拠点と76,900人を超える従業員により総売上高170億ユーロを達成。総合ロジスティクスの主要なプロバイダーとして、45,000台以上の車両をヨーロッパで稼働させている。