モルディブに配備される「キャンター」
日本政府の援助プログラムにより現地の衛生環境改善を支援
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は5月16日、政府開発援助プログラム(ODA)を通じて、2カ国に計138台のFUSO車両を納車する。スーダン共和国には中型トラック「ファイター」60台とモルディブ共和国に小型トラック「キャンター」78台が、それぞれ今後順次納車される。
このODAによる納車は、廃棄物管理と環境を改善し、両国における廃棄物関連の持続可能な開発目標の達成に貢献することを目的としている。
まずはスーダンでは、特に都市部における人口増加に伴い、廃棄物の増加が深刻化している。納車する60台の特装車両は、2030年までに廃棄物関連の持続可能な開発目標の達成を目指す「アフリカのきれいな街プラットフォーム」に関連し、JICA(国際協力機構)の「スーダン国・きれいな街のための廃棄物管理機材改善計画・準備調査」で提案されたプロジェクトがODA無償案件として両国合意のもと実現化し、廃棄物管理機器の整備に活用される。
同国では、MFTBCの現地販売代理店であるDAL MOTORS社を通じて、小型・中型・大型トラックと小型バスを販売しており、今回の納車に際しては、同社が納車車両のトレーニングを行った。
もうひとつモルの納車先のモルディブは、インド洋の環礁と約1,200の島で構成されており、適切な廃棄物管理が確立されていない地域もある。今回納車する78台の車両は、環境汚染を減らし、公衆衛生を改善することを目的としている。
MFTBCは同国に於いて、現地販売代理店のUnited Motors Lanka PLC社を通じて、小型・中型・大型トラックと小型バスを販売している。今納車にあたり、同社を通じて納車車両のトレーニングを実施した。
合計138台の車両は、双葉インターナショナルを通じて契約され、MFTBCの川崎製作所で車両を組み立て、架装部分は極東開発工業が担当した。