三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、マレーシアの現地販売代理店契約を、現代理店・メルセデス・ベンツ・マレーシア(MBM社)に代えて、ハップセン・トラックス・ディストリビューション社 (HSTD社)に認定したと発表した。
調印式は4月25日(水)マレーシアのクアラルンプールで行なわれ、三菱ふそうからはダイムラー商用車部門で東南アジア事業を行なうダイムラー・コマーシャル・ビークルズ・東南アジア社のトーマス・ヒルゼ最高経営責任者、HSTD社からはローランド・シュナイダー取締役社長が出席した。
トーマス・ヒルゼ氏は、「東南アジアはFUSOにとって重要地域のひとつであり、わが社はマレーシアのお客様へ、他社より優れた製品とサービスを提供することに全力で取り組んでいます。お客様第一主義を次の段階に進めるための力となる現地企業を探すことは、ごく自然な流れでした。わが社はHSTD社という商用車事業で数多くの経験を持つ頼もしいパートナーとの協業にいたりました」と語った。
また、ローランド・シュナイダー氏は、「HSTD社が当地マレーシアで非常に優れたFUSO製品の新たな販売代理店になると発表できることを誇りに思います。商用車事業で40年以上に及ぶ経験を持つ地元に根ざした企業として、わが社は多くのお客様と信頼関係に基づく親密な関係を築いてきました。この基盤をダイムラーとの提携でさらに強化していくことに興奮を覚えています」と語った。
FUSOブランドは25年以上前にマレーシアに参入したが、2005年からはMBM社が、現地販売代理店として、流通を担当。
現在の製品ラインアップは、日本からCKDとして出荷する小型トラックと、中型トラックにフォーカス。同時にメルセデス・ベンツブランドの乗用車の販売・サービスを担ってきた。
今回の現地販売代理店の交代は、各事業部門が個々の顧客のニーズに注力するダイムラーの顧客第一戦略の一環だと云う。
HSTD社は、マレーシア証券取引所(ブルサ・マレーシア)に上場している複合企業ハップセン・コンソリデーテッド(HSCB社)傘下の商用車部門で、プランテーション、不動産投資・開発、信用融資、肥料事業、建築資材、自動車の6つの中核事業を有している。
同社はまた、ダイムラー商用車の大口の顧客でもあることから、現地の顧客ニーズに精通。商用車分野において40年以上の経験を持ち、ダイムラーのパートナーとして、マレーシアにおける商用車事業に全力を注いでいると云う。
HSTD社は今後、商用車に特化し、幅広い商品を提供するとともにアフターサービス体制を強化していくとしている。