三菱ふそうトラック・バス( MFTBC )は5月2日、トルコ共和国内で電気小型トラック「eCanter」新型モデルを2024年5月から販売開始する。MFTBCはトルコの現地販売代理店であるTEMSA Global A.Ş.(TEMSA社)を通じた同国での事業開始から40周年となる2024年にeCanterをトルコで初めて導入することになった。
トルコ向けの新型eCanterは、車両総重量( GVW )6トン、7.5トン及び8.5トンのセグメントで計5モデルを展開。車両はポルトガルのトラマガル工場で生産され、完成車としてトルコに輸入される。
トルコ国内でのラストマイル輸送は、経済状況やインフラ整備、活発な消費活動によって、目覚ましい成長と戦略的な投資が進んでいる。そうしたなかで振動が少なく、排出ガスを一切出さないゼロエミッション車両のeCanterは、トルコ国内の都市内輸送に最適なソリューションになると同社では謳っている。
MFTBCの海外販売・カスタマーサービス本部長のアンドレアス・ドイシュレ氏は、「TEMSA社と共に、トルコにゼロエミッションのeCanterを導入することで、同国のトラックを次のステップに引き上げられることを光栄に思います。
これからもTEMSA社と、長期的なパートナーシップを継続し、商用車業界をけん引できることを期待しています。
そもそもトルコに於いては、TEMSA社がFUSOの小型トラックのキャンターを全土で販売しており、公共サービス、建設、外食、小売など地域経済を支える幅広い業種で活用されています。
同国向け車両は、1984年の市場参入当初は川崎製作所から完成車を輸入していましたが、1992年からノックダウン生産に切り替えました。
eCanterの導入は、トルコに於ける小型トラックの脱炭素化に於いて重要な役割を果たすだけでなく、キャンターの顧客基盤である様々な業種の変革にも貢献することが期待されます」と述べている。