三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は3月4日、電気小型トラック「eCanter」の納車台数が、グローバルで150台以上に到達したと発表した。
「eCanter」は、2017年に発表され、同年10月から販売を開始。その後約2年で、当初販売目標の150台を達成した。
日本では関東・東海および北陸地域で合計53台、海外では欧州と米国で合計101台が納車され、走行実績はグローバル全体で合計160万キロ以上に到達していると云う。
「eCanter」は、日本国内では運輸・物流や小売のほか、Eコマース企業への導入実績もあり、近距離の小口配送からルート配送、宅配便の集配や店舗への商品配送等の配送用トラックとして活用されている。
一方海外では、上記に加え、行政による造園や廃棄物処理作業といった用途でも活用されている。
三菱ふそうトラック・バスの代表取締役社長、ハートムット・シック氏は、以下のように話している。
「物流網のゼロエミッション化に向けた関心は、現在かつてないほどの高まりを見せています。弊社のeCanterは初の量産型電気小型トラックとして、国内外のお客様のビジネスやコミュニティのCO2低減に貢献しています。
三菱ふそうは電気トラックにおけるソートリーダーとして、今後もさらにこの分野での進化を続けて行きます」。
[eCanterについて]
今日の都市が抱える騒音や排出ガス、CO2低減の課題を解決するため、三菱ふそうが開発した車両で、車両総重量7.5tクラス、急速充電の場合約1.5時間(最長)、普通充電では約11時間の充電で、航続距離約100kmを確保している。
また、電気駆動システムには、モーター(最大出力135kW、最大トルク390Nm)と、370V・13.8kWhの高電圧リチウムイオンバッテリーパックを6個搭載している。