スズキは7月3日、軽トラック“キャリイ”および“スーパーキャリイ ” の車体色に「モスグレーメタリック」を新たに採用し、8月より発売すると発表した。
この新たに採用する「モスグレーメタリック」は、スーパーキャリイ全グレード、キャリイ KX、KCスペシャル、農繁スペシャルに設定される。スズキとしては、新色の採用により顧客からの選択肢を広げ、幅広いニーズに応えていきたいとしている。
ちなみにここで、初代キャリィを遡ると1961年に発売した軽四輪トラックの「スズライトキャリイFB」に行き着く。実は当初からキャリィは頑丈なフレームを持ち、エンジンをシート下に搭載するセミキャブオーバー設計として広い荷台を実現させた純粋なトラックとして開発・発売されていた。
以降、現在に至るまでの60年間、キャリイは主に日本、特に第一次産業で荷物を運搬する道具として社会に貢献。その商品価値は力のあるエンジンと、頑丈で使い勝手のよい荷台にある。
現在のキャリイは2013年に誕生した11代目。R06A型エンジンと50kgの軽量化などによりクラストップの低燃費に腐心したモデル。荷台フロア長2,030mmと、650mmの低い荷台高など、初代からの荷台の実用性に拘り続けている。同世代からTECTを採用し、クラス初となる56km/hオフセット衝突法規にも対応した。
2018年には、そんなキャリイのキャビンを後方へ460mm拡大することで、運転席は40°のリクライニングと180mmのシートスライド量を実現。また全車ハイルーフ仕様として頭上高のゆとりを確保したスーパーキャリイが登場している。
軽トラックでは初めて予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」の誤発進抑制機能を車両の前後に採用。2019年9月には、軽トラック初の夜間歩行者検知に対応した衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」などにも対応した。