国土交通省は12月11日、福井県永平寺町で、遠隔型自動運転システムによる無人自動運転移動サービスの試験運行を12月22日(火)より開始することを発表した。試験運転は、福井県永平寺町が、まちづくり株式会社ZENコネクトに業務委託し、実施する。
国土交通省・経済産業省は、「成長戦略フォローアップ(令和2年7月17日)」に基づき、2020年中の、公道での地域限定型の無人自動運転移動サービスの開始を目指している。
これまでにも福井県永平寺町では、自転車歩行者専用道(公道)で、遠隔型自動運転システムによる自動運転カートの技術・サービスの実証実験を進めてきた。今回の試験運転は、これまでの実証実験の成果を生かし実施する。
また、今回の遠隔型自動運転システムでは、遠隔監視室にいる1人の遠隔監視・操作者が、車両外から通信技術を用いて、3台の無人自動走行車両(後部座席に保安要員が乗車)を同時に走行させる。
今後は、更なる車両の高度化や運行体制の整備を進め、今年度内に本格運行に移行することを目指すという。
【概要】
– 運行開始日:令和2年12月22日(火)
※年内は12月25日(金)まで、来年3月1日から運行再開(1、2月は冬期運休)
– 走行ルート:福井県永平寺町の「永平寺参まいろーど」 約2km
※全長6kmの自転車歩行者専用道であり、このうち荒谷から志比の2km区間
– 利用料金:大人100円/回、子供50円/回 (自家用有償旅客運送)
– 運行主体:永平寺町(まちづくり(株)ZENコネクトに業務委託)
– 使用車両:ヤマハ製電動カートを産総研が改造し、自動運転機能を追加
– 運行形態:1人の遠隔監視・操作者が3台の無人自動運転車両を運行
※保安要員(運転者ではなく、車内の安全対策等のために乗車する者)が車両の後部座席に乗車した形で運行