国交省は、1月12日(金)から、電子基準点で受信した準天頂衛星システム「みちびき3号機」、「みちびき4号機」の観測データの提供を、国土地理院ウェブページで開始したことを発表した。
国土の位置を定める全国約1,300点の電子基準点では、GPSなどの測位衛星の信号を常時受信し、我が国の衛星測量や高精度測位のために必要な観測データを提供してる。
日本の準天頂衛星システムについても、既に「みちびき初号機」、「みちびき2号機」の観測データを提供しているが、「みちびき3号機」が2017年12月18日に、「みちびき4号機」も2018年1月12日(金)に試験サービスが開始されたことから(※1)、国土地理院のデータ提供ページ(※2)より公開している電子基準点のデータに、これらの衛星のデータを含めて提供を開始した。
なお、「みちびき3号機」の観測データは、当面、一部の電子基準点(※3)に限定した形での公開となるが、今後、準備が整い次第、提供する対象点を増やしていくとしている。
「みちびき4号機」が利用可能となることにより、常時、準天頂衛星システムが天頂付近に滞在することとなり、準天頂衛星システムのメリットを衛星測量などで1日中活用できるようになる。
準天頂衛星システムは、2018年度からの4機体制サービスに向けて準備が行われている。また、電子基準点においても、準天頂衛星システムを活用した地理空間情報高度利用社会の実現に向けて着実に準備を進めていくとしている。
※1:内閣府宇宙開発戦略推進事務局 準天頂衛星システム URL:http://qzss.go.jp/
※2:データ提供ページ URL:http://terras.gsi.go.jp/
データの利用マニュアル URL:http://psgsv2.gsi.go.jp/koukyou/public/multignss/
※3:公開データにみちびき3号機を含む電子基準点のリスト(1月12日時点:PDF形式) URL:http://www.gsi.go.jp/common/000195502.pdf
[問い合わせ先] 測地観測センター 電子基準点課 029-864-5977