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2018年6月28日【政治経済】

経産省・経団連・日科技連、公開シンポジウムで品質問題防止策を提言

松下次男

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2.シンポジウム開催の趣旨

 

 本日、このシンポジウムを、開催させていただくに至りました思いを、簡単にお話させていただきたいと思います。
 昨年10月以降、一部の製造事業者における製品検査データの書換えなどが発覚し、ものづくりに携わる皆さんにとって、また、製造業を所管する経済産業省にとっても、大変ショッキングで残念なニュースが世間を賑わせました。 一連の事案は、各社の品質保証体制に関わることであり、企業経営そのものの問題でもあると認識しました。

 

 私は、この問題が発覚した直後から、まずは安全性検証が最優先課題であると述べてきました。不正事案を起こされた企業には、現在も、それが最終製品の安全性にどういう影響が出ているのか、出ていないのか、その検証を速やかに進めていただくとともに、再発防止策を迅速・確実に実施し、顧客だけではなく社会全体の信頼回復に全力で取り組んでいただくことをお願いしています。

 

 「品質」は、かねてから、日本のものづくりの競争力の源泉の1つとして認識されてきました。徹底したカイゼンやすりあわせ活動を通じ、日本の製造業は、顧客ニーズに即した高品質な製品を追求してきました。こうした先人の皆さんの現場の努力の積み重ねにより形成された、「メイド・イン・ジャパン」の製品は、世界から、非常に高品質であると高い評価を受け、今なお、それは続いています。

 

 私も世界各国様々なところに行きますが、常に、私のカウンターパートの閣僚から出てくるのは、日本の品質の高さ、現場力の強さ、それをぜひ自分たちの国にも教えて欲しい、ということです。

 

 今後、ものづくりの現場を支える技能人材の人手不足や第四次産業革命、Society5.0 が進展する中で、日本のものづくりのあり方は大きく変容していくことが予想されますが、この先のものづくりにおいても、決して、この「品質」の重要性が揺らぐことはありません。

 

 私自身も、様々なものづくりの現場を訪問・視察させていただいておりますが、日本の製造業の現場力は非常に高く、それぞれの製造現場において、日々、血の滲むような努力で、品質の改善・向上に取り組んでいただいていると本当に実感しています。こうした現場を拝見させていただく中で、私は、我が国のものづくりの現場力が弱まっている訳では決してないと痛感しています。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。