公開シンポジウム「サプライチェーン全体での品質保証体制の強化に向けて」で品質問題の防止策を訴える
経済産業省、(一社)日本経済団体連合会、(一財)日本科学技術連盟は共同で先の6月25日、企業の経営層が品質保証体制の構築に率先して取り組んでいくことを促すべく「サプライチェーン全体での品質保証体制の強化に向けて」をテーマとした公開シンポジウムを開催した。
自動車や素材産業などの製造業で昨年以降、製品検査データの書き換え不正事案が相次いで発覚している。こうした事案は、サプライチェーンを通して、わが国の『ものづくり』を大きく失墜し兼ねない要素となるだけに、早急な対応が迫られている。
これに対し同シンポジウムでは、先進企業を事例を踏まえながら、現場とのコミュニケーションの重要性を強調するとともに、テクノロジーを活用してシステム的に不正が不可能となる仕組みづくりなどを呼び掛けた。
具体的なシンポジウムの内容では、世耕弘成経産相、中西宏明経団連会長の挨拶に続き、坂根正弘日科技連会長が講演。その後、多田明弘経産省製造局長のモデレーターで、パネル・ディスカッションが行われた。
相次ぐ製品検査データの書き換え不正に対して、コネクテッド・インダストリーの推進で不正防止へ