MICは3月2日、神奈川県高座郡の「オートキヨスク寒川SS」が、2021年2月に「月間48台」の車の販売を達成したと発表した。
コロナ以前から、ガソリンスタンドは車の燃費向上などによってガソリン販売が年々減少し、苦境に立たされていた。10年前に約6万ヶ所あったSSは、いまや約半数の3万ヶ所にまで減少している。そこへコロナによる外出自粛や脱ガソリン車の政府方針などが重なり、ガソリンスタンドを廃業する動きが加速している。
そんな中、MICではガソリンスタンドで「車を大量に販売する」ビジネスモデルへの転換を図ってきた。その結果2021年2月、神奈川県の寒川SSでは、「月販48台」という車販売を達成した。2020年同月は「月販9台」であったので、1年間で5.3倍に拡大している。
平均的な自動車ディーラーの販売台数は、1ヶ月あたり20~30台と言われているので、その約2倍の台数をガソリンスタンドで販売したことになる。MICでは寒川SSを含め8店舗のSSを運営しているが、全店舗合計では「月販250台」となり、1店舗平均でも30台以上を販売している。
同社は、(1)コロナ禍で交通機関の利用を避ける人たちが増え、マイカーの需要が見直されたこと、(2)先行き不安から、維持費も含めた出費が明確になる自動車リースが受け入れやすくなったこと、これらの要因が好調のきっかけだと考えているという。
MICでは2015年より、車両、車検、税金、エンジンオイル交換の費用など、車に関わる費用を月々の定額制の支払いで車を利用できる独自の自動車リース商品の開発/販売を続けてきた。ガソリンスタンドは「日常的な車の点検・整備」も得意としているため、メンテナンスの費用も含めて定額払いにできる自動車リースとの親和性は高い。
同社では、今後もガソリンスタンドでの自動車販売はさらに伸びていくと考え、新規出店を行っていく予定だとしている。
■オートキヨスク寒川SS 2月実績
– 燃料油販売量:310KL
– 車販成約:48台
– 車検台数:200台
– 住所:〒253-0111 神奈川県高座郡寒川町一之宮2-23-14
– TEL:0467-74-2501