ブリスベン・トラックショーで公開した電気小型トラック「eCanter」新型モデル
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は5月26日、2023年5月18日から21日までオーストラリア・ブリスベンで開催されたブリスベン・トラックショーに於いて、電気小型トラック「eCanter(イー・キャンター)」新型モデルを同国で初公開した。
MFTBCは2021年に、従来モデルの「eCanter」をオーストラリア市場に投入。以来、複数の大手物流企業への採用が進んでいると同社はいう。
2022年には2050年までに〝温室効果ガス排出実質ゼロを目指す〟と宣言したオーストラリア政府は、気候変動対策に力を入れている。また2023年には新燃費基準が発表予定であり、MFTBCではEVの普及につながると踏んでいる。
今回刷新された新型モデルは電動アクスル(eAxle)を採用し、ドライブトレインをよりコンパクト化した。新型モデルのオーストラリアでの受注開始は2023年第4四半期の予定。
新型モデルのオーストラリア市場への投入は、総重量4.5㌧から8.55㌧までの14型式を展開。ホイールベースの長さに応じてバッテリー数を1個から3個まで選択できるものとし航続距離によって選択可能とする。またキャブサイズを2種とすることで、多様なビジネスニーズに応えていく構え。
なお日本や欧州市場向けモデルと同様に、オーストラリア向けの車両にも動力取り出し装置(ePTO)を搭載し、ダンプ、クレーン、冷蔵バンなど、より幅広い架装タイプと用途に対応していく。新型モデルは完成車としてMFTBCの川崎製作所から輸出する予定だ。